今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウの食事〜2羽の食事内容2021/5〜

今回は食事の話
アフリカオオコノハズク、オナガフクロウの飼育者の視点から、現時点でフクロウに与えている食事内容についてまとめる
他の種のフクロウや鷹やハヤブサ等においては全く別の食事内容になるかもしれない
個体によって好き嫌いや栄養吸収率など体質の違いもあることだろう
飼い主は自分のフクロウに合った食事内容を考えるべきだと思う
どういう考え方で食事内容を選んだか、何かの参考になるかもしれないので以下まとめていく


我が家では、現時点で、うずらとヒヨコを2対1の割合、時々マウス(月2)という感じで食事を用意している
ひよこ1羽とうずら40gが1日の2羽の総食事量(約70-80g) フグ35-45g あも30-40g 
朝冷蔵庫に移し、夜20時頃体重測定し、それらを満腹になるまで与える
次の日の朝、残りを与える
夜の食事の残り具合と体重を見て、必要あれば追加でうずらを解凍させて朝食べてもらうこともある
(鮮度の観点から、食べる直前に解凍する飼い主さんもいると思う。我が家では冷蔵庫に移して24時間以内に完食をというルールでやっている。)


うずらとひよこを半々にしているのは、カロリーやビタミンのことなどを考えたから
(うずらの方が成鳥なので、カロリーも高く、ビタミンも豊富。)
あもちゃんもふぐちゃんも長年ひよこメインだったので、完全にうずらだけにすることは避けている
フグちゃんは食べすぎて消化しきれず吐き出すことが我が家に来て2回あった
その日は、前日から直前までの総食事量が60ℊだったのでさすがに多すぎたようだ
次の食事では、消化しやすいようにヒヨコを与えた
このように、状況に合わせて食事内容を変えることも大切だと思う
フクロウの食事過多による嘔吐(未消化)について - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


うずらは捌くのが大変なので日曜日に一気にさばいている
半解凍で捌き、小袋にわけて冷凍する
17、8羽一気に捌いたら約90分かかったけど遅い方かな、、、、、??
(8羽ずつ45分ずつかかる計算)
半解凍で捌くと、気になる内臓の臭さがあまりしないのでお勧め
心臓部分だけは残して、内臓やキンカンは全て捨てる
骨に関しては、包丁を使って粉々にする
カット後のうずらを解凍させて食べてもらうとき、気になる骨が残っていたら取り除く


うずらやヒヨコはカット餌も売られているが、ぜひ自分で捌いて欲しい
自分で捌いたほうが鮮度も良いし、肉の鮮度の違いも見てわかってくる
そして、私が一番意義を感じているのは、鳥類の身体の作りがわかってくること
自分の愛鳥に重ねて、こうなっているのかと考えながら捌く
っと言っても手早く捌いてるので、そこまで観察できていないけど


食材の鮮度や、食中毒対策の意味を考えると、一気に捌いて再冷凍することはリスクが上がるのでお勧めはできない
本音を言うと、楽したいがためにこのような方法をとっている
捌く時は温度に気をつけ、短時間で終わらし急速冷凍するように心がけている


捌き方については特に触れないでおく(ググったら色々出てくるので)
ただ、捌くときの注意点としては
しっかり周りの毛を洗って、消化器系は良く取ること!
毛にはいろいろな菌がついているし、消化器は菌だらけ!
猛禽類の死因について色々な人から聞くけど、食事が原因であることが多い
食中毒はもちろん、内臓系の疾患も(腎疾患・肝疾患など)結局は食べ物が原因
仕入れる食材の信頼性もきちんと考えて購入することが大事だと思う
食材に関しては、お世話になっているショップにお任せしているので、どこがいいかなどは調べたことがなかったけど、最近SNSで評判の良いところでも購入して試している
よくわからない安いだけのものをネットで購入することはないように!!!


猛禽類飼育者に欠かせない捌く時に使うはさみ
あもちゃんお迎え時に購入したはさみが切れ味が悪くなり先日捨てた
大量にうずら肉をさばいているせいだろう
高い良いはさみを買って研ぐより、100均のキッチン用ハサミを買い替える方は楽だなぁとわかり今はそうしている


捌いている時、音楽を聴いたりしているが、最近はkindleの電子書籍をエコー(アレクサ)に朗読させている
面白いなぁって思っているのが、獣医師である、愛知県にいるわたらい先生の本
リアルな猛禽類の病気や、日常に潜む危険なことについて書かれている




食材の選択についてほんと色々な考え方がある
あまり食事量の増えない小型の代謝の良いフクロウに対してマウスを与えていたり、
換羽の時期に多めにマウスを与えていたりする方もいる
様々なやり方をSNSで見ているとすごく勉強になる
今後、あもふぐの食事内容が変わることもあるだろう


まだよくわからないことは、絶食日を設けるかどうか
動物園のライオンなどの肉食動物も、代謝をあげたり、内臓への負担を軽減させるために1週間のうち1日絶食日を設けている
中型から大型のフクロウにおいては絶食日を設けていることが多いように思う
たんぱく質は内臓への負担、特に腎臓への負担が大きい
2羽とも尿酸の値が高めなので割と考えてしまう
ただ、どちらも小型な上、代謝の良い種なので1日絶食は不安だ
今のところ、絶食日は設けず、1日2食のところを1食にしたり、1食分は少量にすることで臓器を休ませるようにしている
このやり方で今後内臓の機能がどれだけ温存されるかわからないけど、より良い方法が見つかるまではやってみようと思う


さらにもっと調べたいことはサプリメントやミネラルのこと
情報収集段階で、今後試そうかなと思うことがある
また、何かわかればまとめていきたい


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