今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウの食事〜ひよこ うずら マウス それぞれの特徴〜

フクロウをお迎えして1年半
食事についてよく考える
色々なフクロウ飼育者と話をするが、食事の話題は多い


我が家では、それぞれの食材をフクロウの状態に合わせて与えている
我が子に合った適切な食事内容をみつける参考になればいいなと思い各食材の特徴をまとめてみた




○ひよこ
多くのフクロウ飼育者が使っている印象を持つ(海外では主流)
安価で、ペリットが出しやすい
質の高いひよこは消化器や卵黄全てを食べることができる
(質の低いものは食中毒の危険性があるため取り除く方が良い)
<メリット>
・処理が楽
・安い 
・骨が柔らかく、消化器を傷つけにくい
・孵化したてのため細菌が少なく、消化器や卵黄全てを食べてもらえる
<デメリット>
・卵黄の栄養が高すぎてコレステロールが高くなってしまう場合もある
・逆に卵黄を食べないとカロリーが低い
・ビタミン含有量が少ない


<豆知識>
私たちが日常的に食べている卵はもちろん雌鶏が産んだもの
雌鶏には卵を作るという商売価値があるが、雄鶏は産まれたら殺処分となることが多い
そんな中、エキゾチックアニマル飼育者が増えていくにつれ、雄鶏の雛がそれらのペットたちの餌になったそうな
参照ブログ くるるさんより
オスひよこの運命は?猛禽類の餌である「冷凍ヒヨコ」の秘密|くるるの野望


最近ではペットの餌のために生産している業者も増えてきているようだ


○うずら
人間の食用うずら卵を大量に産んだ後のリタイアした鳥を販売しているイメージもあるかもしれないが、そうでない業者もある
質の悪いところで購入すると、運悪く持病のうずらにあたり、うずら中毒になり亡くなってしまったと言う猛禽類もいるらしい
<メリット>
・カロリーが高すぎず低すぎず(ひよことマウスの中間)
・ビタミンE、K、鉄分が多い(人間用のだが下記参照)
(追記 成分表比較を見ると、マウスの方が上記成分は多かった)

<デメリット>
・リタイアしたうずらの場合、うずら中毒に注意
・骨が太くて硬いのでしっかり刻む、もしくは取り除く
・内臓系全て除く必要があるため捌くのに時間がかかり、捨てる部位も多い
 (我が家では心臓だけは食べてもらっている)
・かさばるので冷凍庫がパンパンになりやすい
・うずらの冷凍された足は凶器!!
 (怪我しそうなほどするどいの!)


○マウス
野生下で最も食べられている食材
<メリット>
・高カロリー高エネルギー ビタミン多い!
少量でも栄養が取りやすい
・マウスのサイズによってカロリーやビタミンの含有量が異なるのでフクロウの状況に合わせて選択しやすい
・自家繁殖向きの食材(保存食などにも良いかも)
<デメリット>
・高カロリー高脂質は、肥満の原因にもなりうる
・マウスの内臓をしっかり取り除かないと、食中毒を起こしてしまう可能性がある
 (ホッパーサイズまでは捌かず与えても大丈夫という考え方もある)
・量の割に値段が高い


あもふぐの食事内容については、前回のブログ記事参照を
フクロウの食事〜あもふぐ2羽の食事内容〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


去年の10月にも食事についての記事を書いていたので貼っておく
フクロウの食事について~エコちゃん~ - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


各食材の栄養素についてまとめた記事
フクロウの食事 餌の栄養成分の比較 ひよこ うずら マウス ちょっとコオロギ - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


各食材のリスクについてまとめた記事
うずら•ひよこの感染病(家畜伝染病)について 〜フクロウ・猛禽類の食事についての検討〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
マウスの感染病について 〜フクロウ・猛禽類の食事についての検討〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
餌からの感染に対する予防 〜フクロウ・猛禽類の病気〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


食材を購入する場所は、お世話になっているフクロウカフェだが、品切れの場合もあるので、SNSで評判の高いお店を時々試している
運の良いことに、今までNGな食材に当たったことがない
(大きさの違いなどはあるが、傷んでいるものに当たったことがない)
やはり、信頼でき、評判の高いお店で購入するのが一番だ


食材は、質の高い新鮮なものを必ず選ぶように!
フクロウの健康は食事から!



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