今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

鳥類、猛禽類の専門書紹介 (鳥類学 猛禽類学)


先日、奈良県にあるハンティングアニマルさんに置いてある本を色々見ていたら気になるものが2冊あった
ハンティングアニマル 猛禽類、爬虫類、冷凍餌 専門店
専門的だけど欲しい!と思ってしまった


鳥類学




この本、現在発行していないらしく
中古本のため値段がものすごいことになっている(約4万円?!)
本体5500円だというのに、、、
せめて1万円だったら買ってもいいなと思ったけど
嬉しいことに市の図書館においている本なので読みたくなったら予約して借りることができる
この本のすごいところはイラストがわかりやすく鳥の内部の構造や羽根の作りなどがわかる
膨大な量なので1度に読むことはできない
目次部分だけ写真で撮ったので、何か興味をもつことがあったら都度図書館でかりて読んでいる
この本を元に書いている記事
ふぐちゃんの飛翔訓練3 高さを伸ばす訓練〜フクロウのフライト訓練〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


猛禽類学

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ずっとほしくて狙っていた時、中古本が1万5千円で売られていいたので購入した
全米野生生物連盟が1987年に出版した本の訳書である
猛禽類医学研究所の齋藤先生も翻訳者として名前を連ねている
かなりの専門書
内容としては、猛禽類の調査、保護、リハビリ、生理学、病理学などの項目もあり
少し、自分の関心のある内容とずれていたが、生理学の項目は読んでいて面白かった


少しご紹介
〇猛禽類の消化器の構造について
ハヤブサなどの獲物を捕獲するのに速度が必要な種は、ワシ類などよりも胃腸の長さが短くなっている
良く飛ぶように体重を少なくするため消化器官を短くしていると考えられている
そのため、渡り前の脂肪を蓄えたスズメ目を狙う(高エネルギー含有の獲物)
毎日獲物を捕獲して摂取しなければならない


オナガフクロウも捕獲方法としては、速度を必要とする種である
もしかしたら他の種より、消化器管の長さが短いのかもしれない
小型フクロウの代謝が良いのも、相対的に大型フクロウより消化器官は短いからだろう


〇ペリットの排泄の研究、獲物の成分比較
ペリットの大きさ、食事してからどれくらいの時間で排泄したか、などが調査されていた
また、食事(マウス、ヒヨコ、ラット、野ネズミ)などの栄養成分比較も載っていた
野ネズミは、マウスよりも脂肪や、カロリーが低い
野性の獲物も、運動量が飼育下に比べて少ないがご飯用に売られているマウスはカロリーが高い
調整しながら与えないと肥満になるよなぁって改めて思った


個体によるペリット排泄時間の違いはあると思う
あもふぐでも、それぞれ同じ時間に食事をしているはずなのに排泄時間が異なる
個人的に、調べたい内容、、、、
フクロウの種類によって排泄時間に違いはあるのか?! 



〇血液学
採血につかう針の太さのことや採取部位のことも書かれている
また、血液検査、血算のことについても書かれていた



どちらも翻訳したものなので読にくいところもある
読解するのに時間を要するが、もっと鳥類、猛禽類のことを知りたいという方にお勧め!
繰り返し読んでいこうと思う


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