今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

夏場の日光浴~フクロウ~

2021年夏
今年は暑さに負けず、日光浴の頻度を多めにしている


ある日の休日
5時起床、5時半ころより窓を開けて網戸越しで日光浴開始(エアコンはつけたまま、扇風機を回している)
定期的に霧吹きで水をかけつつ様子を見る
2羽とも繋留していないのでいつでも移動可能
あもちゃん30分で離脱
ふぐちゃんはとどまる 
最高温度は39度?!

陽にあたりながら毛繕いもする
脇がひらいたり、喉をホクホクしたら定期的に水をかける(あまり、暑がるそぶりは見られないが)
止まり木の近くに、いつでも水浴びができるように水盆を設置
何度も繰り返し水浴びをしては、止まり木に戻っていた

朝10時ごろには、差し込む太陽の光もなくなってくる
それでも移動することもなくそのままそこで過ごしていた



2021年夏 日光浴〜オナガフクロウ アフリカオオコノハズク〜


ふぐちゃんは水浴びを繰り返すが、止まり木に飛び移る姿がのなんと可愛いこと!

2021年夏 日光浴2〜オナガフクロウ アフリカオオコノハズク〜


繋留はしていないのでどこでも移動可能
無理のない程度で日光浴を楽しむ

2021年夏 日光浴3〜オナガフクロウ アフリカオオコノハズク〜


網戸越しでは紫外線の量が少ないため(最近の網戸はUVカット仕様らしい)ビタミンDの生成という点では物足りない
夕方に屋上へ上がり日光浴を行う
夕方は風が気持ちいい
1羽ずつ据えて屋上、30分を目標としているが、、、
ふぐちゃんはまだお迎え4ヶ月
外の据えもあまり慣れてなく飛び立とうとする
なのですぐにホコホコさせてしまうので部屋に帰る
一方のあもちゃんは風が大嫌い
風避けとして懐に潜り込み、鞄の中に入ってくることも
大丈夫な日ははじっとしていられるんだけどねぇ

2021年夏 日光浴4 屋上〜オナガフクロウ アフリカオオコノハズク〜

夕方西日が入る窓辺で黄昏るあもちゃん インドア派 


鳥の日光浴の考え方について
横浜小鳥の病院の海老沢先生がツイートしていたのでご紹介
横浜小鳥の病院 | 飼鳥の医学by横浜小鳥の病院のホームページです。



上記表は人間の基準値
体表面積も違い、生活環境が違う人間の基準値が鳥に当てはまるとは限らない
外で暮らす鳥はもっと日光を必要としていると思う
地表より上空の方が紫外線量も多くなるので、
空を飛ぶ鳥は日常的に得ている紫外線の量が人間より多くなることがわかる


ふぐちゃんはオナガフクロウと言う、北の寒い場所に生息する個体である
夏場は白夜行といわれ、太陽が一日中沈まない
オナガフクロウは昼行性であるため、野生下では夜行性のフクロウよりも、多くの紫外線を吸収していることだろう
生息環境としては、最高温度は22℃ほどらしい
北に住むフクロウ(シロフクロウ、キンメフクロウ、カラフトフクロウなど)は生息地が寒いから夏場も絶対23℃くらいでキンキンにしなくてはならないと、現地の温度に合わせて飼育する人もいるだろうが、日本に住んでいる以上、ある程度環境に慣れさせた方が強い身体になると思う


去年、初めてあもちゃんと夏を過ごした
フクロウは暑さに弱いという情報からなるたけ日に当てず快適な環境に居させるようにしていた
夏場、フクロウを外に出してる人を見て、危ないんじゃないかって思っていた
熱中症の危険性もあるため、積極的に真夏の日光浴を勧める人はいないかもしれないが、きちんと飼い主が観察して、定期的に水浴び等をやっていれば、熱中症になることはないと感じている
フクロウ自身が光を求めているのであればそのような環境を作ってあげるべきだろう
日光浴には沢山のメリットがある
日光浴は必ずしも直射日光下でやらなくても良い
影の中にいても紫外線が反射し身体に吸収される


ただ、観察できない状況にある場合は、真夏の日光浴は控えたほうがいいだろう
管理する自信がなければ熱中症のリスクの方が大きいのでやめるべきだ
また、日光浴を好きでないフクロウもいるだろう
あまり強制させすぎないことも大事
他、暑さに慣れない個体もいることだろう
あもふぐは強いようだが、暑くて食欲を無くすことが小型フクロウに見られるそうだ
猛禽類以外の小鳥も夏バテの様な症状を示すことがある様だ




また、先生は、日光浴のしすぎによる老化の進行を指摘している
目が白内障になる可能性なども言っている
こちらではどうにも調整できないようなバランスが必要になるのだろう
まだまだわからないことだらけ


普段の体調もしっかり観察していくことが大切
無理のない程度に、フクロウの健康を考えて素敵な夏をすごそう〜



網戸越し日光浴、風で網戸が開いたり、フクロウがぶつかっていき穴を開けて外に出てしまったという事故もあるようだ
観察下で行うように徹底すること!


暑い中ホコホコしたり脇が空いたりした時に水をかけるポイントとして、足元や脇の間が良い
羽根全体にかけると、体温が下がりにくくなって熱中症になる可能性もあるとか


何もサインがないのに(脇をあけたり、ホコホコしていない)熱中症になりかけてる可能性もある
日光に当たる時、嘴や脚を触って温度が上昇してないか確認をすると良いとか




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