今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウ飼育初心者③ フクロウの接し方 初めてフクロウをお迎えした日からの過ごし方

フクロウをお迎えして家に連れて帰り、一緒に生活する過程について最近よく考える
今回の記事は今まで3羽をお迎えした時のことを振り返り、今後お迎えするとしたらこう対応していくぞという思いを込めてまとめてみた
絶対の方法ではない、フクロウの個性に応じて対応を変える必要がある
想定するフクロウ像としては、人馴れしていなくて、近づくだけでシャーシャーしちゃう子


我が家でお迎えしたフクロウたちの紹介(写真はお迎え初日のもの)
2019年12月14日 お迎え アフリカオオコノハズク あも
2歳2ヶ月でお迎え


2020年10月10日お迎え オナガフクロウ エコー
2020年12月24日 呼吸器疾患で亡くなった 
生後4ヶ月でのお迎え


2021年3月15日お迎え オナガフクロウ ふぐ
5歳でのお迎え



参考にしたものは、以下記事で紹介した本
フクロウ飼育初心者① おすすめ本 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
そして、フクロウショップの店員さんや、SNS等で知り合ったフクロウ飼育者の意見など

アキフクさんの記事も素晴らしい


フクロウショップで一緒に生活するフクロウと対面!「さぁ、連れて帰ろう!」


①フクロウをキャリーバッグにいれて、真っ直ぐ最短ルートで帰路に着く
・キャリーバッグ
キャリーバッグのポイントとして、通気性はもちろん大事だが、周りからの見えにくさも大切
特に、「お迎え」の時は知らない人との移動にフクロウはとても緊張している
移動時は周りからの刺激がストレスになる
暗く、少しでも落ちけるようなキャリーバッグが理想的だろう
今私が使っているキャリーバックはこちらにまとめている
フクロウのキャリーバックについて〜新たに買ったもの〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

ふぐちゃんお迎え初日〜オナガフクロウ〜
こちらの動画のキャリーバッグはお店から頂いたもの 犬用のキャリーバッグだろう
空気穴もあるが、一部ガムテープ等で貼って暗くしている


可能であればキャリーバッグのどこかにリーシュを結び、万が一キャリーバッグが開いても飛んで出て行ってしまわない対策をすることも大切
季節によってはカイロや保冷剤を使用して、温度を気にするように
移動時の注意点については現在記事を作成中


・帰路
公共交通機関、自家用車、歩きなど、人それぞれあるだろうが、寄り道などせず真っ直ぐ帰ってあげた方がフクロウにとってもストレスが最小限になるだろう
私は最寄駅からタクシーを使って早めに家に帰った


②家に到着後、むりやりキャリーバッグから出そうとしない
個体差、個性もあるとは思うが、怖がってキャリーバッグの隅のほうでジッとし、
手を近づけても避けようとするような状況の場合、無理に出さない方が良い
場合によっては、キャリーバッグの中で数時間過ごしてもらう
3羽目にお迎えしたフクロウ、ふぐちゃんの時のお迎え時はすぐに出さなかった
逆に初めてお迎えしたフクロウのあもちゃんは、早く出たいとキャリーバッグをゲシゲシ蹴っていたので、家に着いたらすぐバッグから出して繋留した
ふぐちゃん オナガフクロウお迎え経緯 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


③繋留飼育の場合、部屋の隅などの落ち着ける場所を選ぶ
 近くに隠れられる箱などを用意する
飼育方法は色々あるが、我が家は繋留飼育なので、繋留する場所を慎重に考えた
壁際、部屋の隅の落ち着ける場所が安心できると思い、床置きで、壁寄りの場所に繋留した
隠れられるように箱も置いてはみたが、全然中に入らず、止まり木のようになったので数日で撤収した
小型のフクロウ、コキンメフクロウなど神経質な種類のフクロウが箱に入って隠れることはよくあるようだ
また種によっては床置きをストレスに感じるものもいるらしい
オナガフクロウは高めの位置の方が良いようだ
見下せる形でフクロウに優越感を与えた方が良いそうだ
(我が家の場合よく動くためぶら下がりが怖いので繋留時は床置きにしている)
各種の特徴は、飼育経験者に聞くべきだろう
繋留飼育の注意点についての記事もまとめ中


④そっと刺激を与えず見守る (生活音にも気をつける)
お迎え初日は、嬉しすぎてツイツイ撫でてしまいたくなるが、触られてもフクロウは全くもって嬉しくないし、むしろ怖がっている(中には撫でられたい個体もいるかも知れないが)
初日から数日間は水や食事を与えてそっと見守るだけで良いだろう
また、TVの音、ドアを開ける音などの生活音に気をつける
フクロウは耳が良いので刺激させないように


⑤ご飯を無理に食べさせようとしない
今までお迎えした3羽のフクロウ皆、お迎え後数日間は食事量が少なかった
ピンセットであげることにこだわらず、最初のうちは置き餌にしてあげた方が食べる個体もいる
あもちゃんの場合、置き餌の方がよかった(1口は食べてくれても、それ以降進まなかった)
置き餌にした時、人間が見てると食べない個体もいるので、見えない場所に移動してあげて待つなど配慮してあげるのも良いだろう
置き餌にすると肉が傷むリスクも高いため、放置する時間をちゃんと決めて、余ってもったいなくてもある程度時間が経過したら捨てるようにした方がいいだろう


⑥数週間は極力お出かけせず見守る 
エコちゃんの時、お迎え後2週間で、病院へ行ったり、アンクレット交換をしたりかなりストレスを与えていた
また、すぐ据えて屋上へ連れ出したり、お迎え翌日には霧吹きをして体を洗っていたりした
色々気が早かったとものすごく後悔している
エコちゃんはお迎えした時、イギリスから日本に渡って2週間程しか経過していなかった
日本に来てからも、転々と場所を移動し、慣れないアンクレットをつけさせられていた
そのようなストレスフルな状態に、さらに我が家でストレスを与え続けてしまったこと、
ものすごく後悔している
↓エコちゃんをお迎えした次の日の記事
フクロウと1日を共に過ごすと〜エコちゃん〜10月11日あもちゃん誕生日! - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


⑦場合によっては放鳥は避ける
3羽ともお迎え後2日目には放鳥させていたが、エコちゃんにおいては放鳥させない方が良かったなと思う
まだ人間慣れができていない子だったので、放鳥後に連れ戻す時逃げ回るのを追いかけ回していたのでストレスだったと思う
放鳥時は必ず高い止まり木に移動していた
人から避けようとしていたのである
フクロウと人間が安心して生活するためにはどうすべき?
人間に慣れて生活のルーチンを覚えてもらうことが大切 


放鳥のメリットデメリットをまとめた記事↓
風呂場生活終了〜フクロウ放鳥生活の良かった点と悪い点〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


「動物は自由であるべきだ」よく聞かれるが時と場合による
例えば移送箱は広すぎるより狭くて暗い方が落ち着けることから、身体の大きさに合った物を使っている(動物園など)
必ずしも広い場所が動物にとって良いとは限らない
これは繋留飼育に関しても言える
繋留は自由がなくて可哀想という考えももちろん理解できる
ただ、人間に慣れるまでは繋留させて慣れさせることも大切だと思う
ペットとしてこれから一緒に生活すると言うことを考えれば、どのようにしたらお互いにストレスがなくなるかを考え慣れさせる必要があるだろう


⑧フクロウに近づく時、触れる時、必ず声かけをする 優しく触れる
人間の言葉の意味がわかっていなくても、優しく声をかけたり、
何かをする時ごめんねといいながら色々やると、フクロウもだんだんとこちらを理解してくれるだろう
まるで、コミュニケーション研修などで教わるような内容だけど、対人間も対ペットも全く同じだなぁって思う
優しく接する 繊細なものを扱うようにそっと 愛おしく


⑨健診を受ける
インコやオウムなどの鳥は、お迎え前に事前に感染症(クラミジア検査、PBFD検査)などの検査を受けることも多いが、猛禽類で事前に健診を受けさせるお店は少ない
お迎え後すぐ健診を受けさせる飼い主もいるが、私はふぐちゃんの場合、家に慣れさせてから健診を受けにいった(3週間ほど)
健診は年に1回は必ず受けるようにしている
フクロウ(猛禽類)の健康診断はどこまで受けるべきなのか 採血について - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
ふぐちゃんの健康診断〜尿酸値と翼のことについて〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


⑩番外編 2羽目をお迎えするとしたら徐々に慎重に近づける
あもちゃんとエコちゃん、初めて家で顔合わせの際に、明らかに、怒っているあもちゃんに対して、むりやりエコちゃんを見せてたなぁという後悔
1羽目から2羽目に増える過程がフクロウにとっては一番ストレスがかかると言われる
エコちゃんがくるまでの10ヶ月、あもちゃんは1羽で自分の王国のように我が家で過ごしていた
エコちゃんの登場はどれだけストレスだったのだろうか、、、
ふぐちゃんをお迎えした時も、反応が見たくてついつい近づけたりもした
今だったら、1週間くらいは存在を感じさせながらも見せないようにするなぁ、、、


他、もっと挙げたら出てくるが、ひとまずこれで終わる
今後、こちらの記事も修正していくこともあるだろう


私はいままで あも エコー ふぐ  3羽のフクロウをお迎えした
あもちゃんは初めてのフクロウで、接し方もわからず、少し遠巻きに見てたところもあったが、2羽目のエコちゃんの時は、フクロウの飼育経験があるという自惚れもあったので、どんどんと負荷をかけストレスを与えすぎた
2ヶ月20日でお別れとなり、ものすごく後悔している
フクロウの病気 呼吸器疾患3〜最後の日から火葬の日までのこと〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
(エコちゃんの死については詳しく記事にまとめている
改めてこの記事を読んだが対応が最悪だったと今ならわかる
どうすれば良いかわからなかった、、本当無知って一番悔しい
この記事は文の修正をすることなく、誤った対応の一例として残しておくことにする)


その後お迎えしたふぐちゃんに関しては、2羽のお迎え時の反省を生かして、かなり慎重に家に慣れてもらうように接した
インスタなどでフクロウ自慢をしちゃうタイプだけど←
ふぐちゃんに関しては、3週間ブログやSNSに載せることをしなかった
静かに、ふぐちゃんの様子を観察することに徹した


SNSで投稿されるフクロウのお迎え時の投稿をみて、ヤキモキしたので今回記事をまとめることにした
本にはフクロウの飼育方法は書かれているけど、具体的なフクロウとの生活を想像できるほどの内容ではないなと感じている
私が具体的なフクロウとの生活をブログに書くのは、何かフクロウ飼育者たちが考えるきっかけになればいいなと思うからだ
私のやり方を批判するもよし
私だったらこうやっていくのになという意見を持つことが、フクロウのことを考えることになるからだ



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