今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウの吐き戻し 未消化 下痢③ まとめ 基本に立ち戻ることの大切さ

注意
今回の「吐き戻し」の症状を私は病院へ受診させず、詳しい方に相談するという方法で改善を目指した
「病院に連れて行かない」ことを良くないと思う方もいると思う
今回の対処を真似しようとせず
自分だったらどう対応するだろうかと考えるための事例として読んでいただきたい
病院へ行かないことを推奨しているわけでは決してない



前回の記事
フクロウの吐き戻し 未消化 下痢① 経過 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜




フクロウの吐き戻し 未消化 下痢② 経過 対応事項 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜




まとめ


<原因は?>


①マウスを与え始めたから


去年お迎えしてからメインうずら、たまにひよことマウスにしていた
5月頃に、あもちゃんの換羽に合わせて、栄養を上げようかなと思いマウスを購入し2羽に与えていた
特にふぐちゃんは羽根が折れて飛べなくなってしまっているので、今年は良い羽根を作ってやるんだっと意気込んでいた

マウスは栄養価が高くて、換羽時は良い羽根を作る助けにもなる

ただ、普段食べ慣れていないフクロウにあげる際は注意が必要だと知った
栄養価が高すぎて臓器に負担がかかってしまうのだ
ふぐちゃんの場合マウス耐性がないから、あげるとしても少量から、マウス単食にさせないなど対応をすべきだった


(注意)マウスを否定しているわけではない。ふぐちゃんの場合5年以上ひよこだけで生活していた。我が家に来てからもうずらとひよこを与えていた。マウス耐性がなかったふぐちゃんにはマウスが重すぎたのだろう。



②ひよこ、うずら、マウス以外のものを使用した


何を血迷ったのか流動食品が良いと思い込みチュールをあげた
最も悪化した原因はこれ
整腸剤も予防的には良いのかもしれないが、消化器が衰えている状態であげるのは良くないのかもしれない
消化器がびっくりしてしまう可能性がある



③食中毒の可能性も


鮮度や処理方法が悪かった可能性もある
ひよこマウスに関しては食べる直前に水解凍し
うずらは半解凍で捌いて再冷凍している
ごはんを買っている場所も比較的評判の良いお店
特別悪い対応をした記憶もないけど
食中毒の可能性もなきにしもあらず
今後も傷みやすいところ(ひよこだと卵黄、うずらだと内臓系全て)完全に取り除くこと
状態の悪そうな餌は使用しないこと
解凍後あまり時間をあけずにご飯をあげることを徹底する



<下痢、吐き戻し時の対応>


注意) 今回の場合に限る
他の病気に関しては下記対応が正しいわけではない


下痢、嘔吐をする時の自分に置き換えて考える
症状は地味に続く
苦しいけど消化器の機能が戻るのを待つしかない
下痢嘔吐の時自分は何をする?
消化に優しいものを食べて沢山水分を取る
人間はポカリスエットなど飲んだりもするが
普段飲み慣れていない鳥にあげると逆に食欲を落とす可能性がある
味が変わって吐き戻すこともある
それは消化を助けようと良かれと思ってあげた、乳酸菌やら制吐剤、抗生物質も毒になる可能性がある
食べ慣れて消化に良いものを使う
「ひよこを水で血を流して小さくカットしたもの」
フクロウの胃に負担のかからない食べ慣れた食べ物だ



<下痢、吐き戻しが続くと何が怖いか>


消化器以外の臓器にも負担がかかる
特にタンパク質を食べる猛禽類は腎臓にきやすい
おそらく今、血液検査をしたら数値が悪いと思う
下痢もあるので十分に栄養を吸収できていない
リンやカルシウムが不足している状態だろう
本来なら始まるであろう換羽がまだ来ていない
栄養が足りないから換羽が来なかったのだろう
食事をきちんと整えて、万全な状態にしたい
羽根がきちんと生えて飛べるようになったら胸筋も増えてもっと体重も上がってくるだろう


また、便の状態をみると、尿酸部分のところが黄色っぽくなっていた
黄色い便は、ビタミンが体内に吸収されず流れ出ている可能性があるそうだ
(ビタミン剤など飲むと人間でもおしっこが黄色くなったりする)
ただ、盲腸便が混じると黄色くなることもあるので判断が難しい場合もある



<強敵!! 季節の変わり目 温度湿度管理の徹底を>


2021年お迎えした年には5月6月7月11月と吐き戻しがあった
それぞれ共通しているのは、エアコンを入れるか入れないかの瀬戸際、温度と湿度が急激に上がっていたという点
(11月は寒暖差があるため、食事量が増えていた
急に暖かくなった際に沢山食べて吐いた)


真夏や真冬の方がエアコンで一定の温度を保てるので体調は安定しやすいと思う
季節の変わり目が生物にとって危険


季節の変わり目、温度と体重を見ながらご飯量を調整させる
温度湿度管理は早めに対応する



<夏と冬での体重と食事量の違いについて>


夏と冬では食事量も体重も変わって当たり前だ
特に北に棲むオナガフクロウは日本の気候にあった身体の状態ではない
順応はしてきているだろうが、それは自身で体重を落としたりしてコントロールしているのかもしれない
なかなか最初の頃はわからないけど、毎年積み重ねる中でふぐちゃんのパターンを理解したい
今回夏体重は210g前後ではないかとなったがそれは今のふぐちゃんのベストであって、年齢を重ねたら変わる可能性がある
羽根が折れていて飛べないという状況もあり筋力も無い分軽めということもある
時と場合と状態によって変わりうる



<自分の性格を理解、そして変えたい>


吐き戻しが続く中色々葛藤した
病院へ連れて行くべきか?
でもこの炎天下の中移動は避けたい
食上げ失敗したけど、この量だったらいけるかも
次なら大丈夫!
っと誰かに相談することもなく様子見していた
私は様子見おばさん
考えすぎて行動ができなくなるタイプ
このままじゃ色んな場面で、自分で判断して手遅れになりかねない
誰かに頼ることの大切さをエコちゃんの時に学んだはずではないか
2日遅かったらこのままふぐちゃんを殺していたかもしれない
今回の件で自分の課題がわかってきた
変えたいと強く思う



<要注意 病院へ行くべき時もある>


今回のふぐちゃんの病気は、病院へ行くことなく食事量を調整するという方法で状態を回復させていった
しかし、病院へ行かなければならない状態もある


ラパーチェさんの方も、病院へ行くべき状況と、自分(薬などを使わない)で改善できる状況を判断する
必要な時は通院を薦める(エコちゃんの呼吸器疾患の時は、通院を勧められた)


例として、便の中に原虫や菌などが発見され、薬を飲まなければ駆除できない可能性もある
寄生する原虫は普段は悪させず、免疫力が低下している時に症状がでるものが多く、便の状態からだと気づかないこともある
定期健診で便を見てもらっていても、その便に含まれていないため気づかないこともある
かなり厄介だ


ふぐちゃんは5月上旬に一度健診を受けている
秋になったらまた病院へ行くつもりだが、その時何かの病気を発見して薬を使わなければならないかもしれない、手遅れな状態になってるかもしれない
後悔することがあるかもしれない
ただ私は、ストレスをあまりかけず、体重を増やしていくことを優先にするべきだと選択した
今回の判断が正しかったかは健診次第
その結果についてもここでまとめることだろう





ペットが体調を崩すと自分自身の精神状態も安定しない
苦しかった 悲しかった しんどかった
ふぐちゃんのこと以外でも大きな事件があり、かなり気分が消沈していた
夫が冷静に早く誰かに相談しろって言ってくれたこと
すぐに駆けつけてくれたラパーチェさんに感謝



教訓
基本に立ち返り 複雑に考えすぎず



[閲覧注意]フクロウ吐き戻しについて オナガフクロウ




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