今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

愛鳥(フクロウ)が亡くなってから立ち直るまで




2022/12/24、オナガフクロウのエコーの命日です。
2周忌となります。
2022年もエコーのことを思い出すことは度々ありましたが、辛くなることはありませんでした。
感情とは不思議なもので、亡くなった当時は胸がいっぱいでもがくほど苦しかったのに、いつの間にか落ち着いています。
「時間が解決する」と言ってしまえば簡単ですが、現在進行形で落ち込んでいる人には効くことのない言葉です。
ペットが亡くなった時、落ち込んだ心理状態をペットロス症候群といいます。
期間は人それぞれですが、ペットロス症候群にならない飼い主さんはいないでしょう。


今回の記事ではペットロスからどうやって立ち直ることが出来たかについてまとめます。
参考にしたサイトはこちらです。
アカデミックな視点から探るペットロスの実態と克服方法 | PEDGE(ペッジ)
あくまで、自身の経験に基づいたものです。
現在苦しんでいる方にはこの記事は役に立たないかもしれませんが、もしよければ最後まで読んでいただけたら幸いです。


<死の受容のプロセス>
まず紹介したいのは、心理学で有名な精神科医のキューブラー・ロスによる、対象の死の受容における心理についてです。


否認:対象の死を現実として受け止められず、否定する
怒り:対象の死は誰かのせいだと、周囲に怒りを向ける
取引:何かと引き換えに、対象を復活させてほしいと願う
抑うつ:無気力となり、強い悲しみにひたる
受容:対象の死を受け入れ、徐々に心を落ち着かせていく


人は、何かの死に直面した時、上記の5段階の流れで、心理的に回復していくと言っています。私としては、すごく当てはまっているなと思います。



<心の回復までにしてきたこと>
・とにかく泣きまくり、泣いている自分を労る
愛鳥が亡くなった時、たくさんの感情が巡ると思います。私は自分を責めることが多かったです。意図的に、自分も頑張った、フクロウは幸せだったはずだと言い聞かせるようにしました。涙を流すことは、ストレス物質も一緒に涙の成分として出ているそうです。泣くことで、かなり気持ちが落ち着きます。


・自分の感情を言葉にする
感情は目まぐるしく変わります。私は、言葉にして一度考える癖があり、自分の感情を紙に書きます。頭の中でぐるぐるしている、自分の感情を言語化することで、自分を客観的に見ることができるようになります。感情は脳からの電気刺激によって湧くものなのですが、文字を書くことで、感情とは違う部分の脳が働くので、感情が落ち着いてくるのだと思います。


・誰かに話す
悲しみは、口に出すのが一番良いです。そして慰めも直接耳から入るものが一番温かくありがたいです。電話でも、会ってでも良いので直接話を聞いてくれる友人や家族と思いっきり喋ってください。


・同じ体験をした人と話す
エコーを亡くした後、SNSで報告した際、コメントではなく直接メッセージを送ってくださった方がいました。自分自身の経験を元に寄り添った言葉ですごく感動しました。同じ悲しい思いをしたことがある人ほど、その言葉に重みがあって、心温まります。本当にありがたかったです。


・何か作品を作る
エコーとの思い出に浸りながら、羊毛フェルトでエコー人形を作りました。作っている間に色々な写真や動画を見返す中でたくさん泣いたり、幸せだったことを思い出したりしました。


・自分の飼育方法、看取った時の対応を見直してみる
最後は厳しい内容だと思います。これをできるまでに1年以上かかる方もいるかもしれないし、一生やらない人もいることでしょう。しかし是非振り返ってみてください。



<脳科学>
上記、私が行ったことは、自分で意識的に感情をコントロールする方法とも言えます。ほとんどが、書いたり、しゃべったりする対処法ですが、これは自らの感情を言語的に認識している状態です。
脳の構造の話になりますが、大脳辺縁系が感情を司る部分、前頭野、特に左側は言葉を認識する場所になります。あえて、脳が活発に動いている、感情部分の刺激を別の場所に移動させるという考えでしょうか。もちろん、どちらも同時に活発に活動する期間もありますが、刺激は永遠には続きません。いつか落ち着くものです。もっと知りたい方は是非脳科学について学んでみてください。


大脳辺縁系のおはなし | 前帯状皮質 | 帯状回 | 扁桃体 | 視床 | 視床下部 | 海馬 | 歯状回 | 脳弓 | 乳頭体 | 海馬傍回 | 側坐核 - Akira Magazine



<悲嘆プロセス>
下記サイトより引用
ノーマルなグリーフのプロセス 【グリーフ・サバイバー】
自分の状況が今どこか、客観的に見るためにもこういう表を活用すると良いかもしれません。


<横浜小鳥の病院 YouTube>
パートナーを失った鳥に対するグリーフケアについてまとめていますが、上記の表、悲嘆のプロセスついても話されています。



鳥のグリーフケア 飼い主にできること【質疑応答ライブ】




私は基本的にはスピリチュアルな非科学的なことは信じていないのですが、やはり死に直面すると、たくさんの感情が湧き上がり、何かにすがるべく願ってしまいます。
当時願っていたことは輪廻転生。
私が生きている間にもう一度エコーと生活したいということ(どんな姿になっても)でした。
2年経った今、エコーの存在にはまだ出会えていないですが、ふぐに出会え、オナガフクロウと生活を続けています。
あもふぐ2羽の死はいつか訪れることでしょう。
エコーの時はあっけなく、後悔が残りました。
2羽とお別れになった時の後悔を減らしたいと思い、私はしっかりエコーの死を振り返ることに決め、色々ブログにまとめてきました。
あもふぐが、長く幸せに暮らせるために、これからもブログを書きたいと思います。





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