今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウからのプロポーズ〜フクロウの本〜

フクロウについてのおすすめ本についてまとめた記事はこちら
フクロウ飼育初心者 おすすめ本 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
フクロウからのプロポーズ



英名 Wesley the Owl



1985年から、カリフォルニアに住む作者はメンフクロウを飼い始めた。
1羽のメンフクロウとの19年の生活を書いている。
作者の気付きなど共感することが多かった。
作者自身生物学を学び研究するものとしてフクロウについての考察が非常に深く、知らない情報も知れ、読んでいて勉強になった。
また、当時のアメリカでのフクロウ飼育の方法や、ラボやリハビリセンター内の様子などもわかり面白かった。
いくつかあげてみる。


・ラボで餌として与えていたものは、遺伝子操作の実験で生まれてくるラット


これ、今考えるとすごく怖いことをしているなぁと、、1985年当時、遺伝子組み換えとか盛んだったことも背景にあるのか?


・禽舎内でゴキブリと共存
 3ヶ月に1回 掃除
 腐乱したネズミとウジ虫 
 フクロウが残したネズミをゴキブリが食べる


センター内では猛禽類を野生に返すことを目的としているため人が干渉しないためにはどうしても汚くなってしまう。
リアルな状況がわかり、ゾッとした、、、
ただ、最新の禽舎では床下が動いて自動的に食べ残しや糞を掃除する装置があったりするそうだ。


・生きたネズミを店で調達して自分で絞める
 車の中でネズミが逃げ回る
 ネズミの脱走、野原に返す


当時冷凍マウスを売る店が近くになく、生きたネズミを購入し自分で絞めていたそうだ。
購入した店から帰る際袋からネズミが逃げ出すことがあったそうだ。
また、1回逃げたマウスを見つけた場合、逃げた時に何を食べたかわからず菌を持っている可能性もあるので、餌とはせず野原に返したそうだ。


・イギリスにはフクロウ飼いが多い



イギリス人の来客があった際、彼女はフクロウが家にいることを特に驚かなかったそうだ。


・絶滅危惧種の猛禽類が飼育者の帽子に射精しその精子を集めて繁殖させる


インスタで知り合ったアメリカ人の友達が教えてくれたことを思い出した。
下が記事のURLだが、帽子に射精してもらい人工受精をしているようだ。
動画を見るとなんとなくわかる。
https://www.earthtouchnews.com/wtf/wtf/behold-the-falcon-sex-hat-a-species-saving-hump-helmet/


・ラットや蛇などの動物は刺激がなくて退屈すれば深刻な鬱状態になる


動物が遊ぶことの大切さについて書かれている。


・フクロウに尾脂腺の名残はあるがほとんど分泌されない


聞いたことがあったが、本当なんだーって思った。


・ネズミの腸を出す


あもちゃんも1匹マウスをあげた時腸を出してたので何か本能的にしているのかな???って思ったこと
フクロウにマウス🐀を1匹あげてみた - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
ただ、作者は腸も含めて全部を食べてもらうことにこだわっていたので一生懸命食べさせていたようだ。


・2歳、キンカンチョウを襲う


1歳ぐらいの時生きたネズミをそのままあげたが一切襲わなかったそうだが、2歳になったとき一緒に住んでいた鳥を襲ったそうだ。
その後生きたネズミも仕留めるようになったらしい。
誰に教わったわけでもなく、練習したわけでもなく、成長するにつれ開花してきたのかも知れない。


・本、「ブボがいた夏」についても触れている
過去に読んだ本
ブボがいた夏〜フクロウの本〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
いい本だったな


・野生動物はそばに仲間がいなければ、危険な時本能から声はあげない


怪我を負ったり危険な場面で鳴くことはわざわざ敵に不利を知らせるようなことらしい。
ふと思うのは、アフコノが木の枝に擬態化して鳴く姿、枝なら黙ればいいのになぜ鳴くのか行動の意味がわからない、知りたい。



・鳥よりもマウスを餌にする理由


自然界では鳥などを狩る時に費やすエネルギーの方が多く、獲物から得るエネルギーの方が下回る可能性があるという。
ネズミの方が捕まえることが楽であるらしい。
羽根のある動物を仕留めるのってやはり大変なのかしら?


・3歳半、初めて作者の腕で交尾
メンフクロウは比較的飼育下での交尾活動を見る機会が多い気がする(youtubeに乗ってる)


最後のメンフクロウを知るための18条が読んでいて共感できた。


タイトル通り(日本語タイトルだが、日本で洋書を出版する時タイトルを変えがちなのは何故だろう)作者はフクロウを愛しい我が子でもあり、同時に恋人として接しているようにも感じた。
フクロウがネズミを作者の口の中に押し込んだという話もあった。
フクロウは伴侶として作者を見ていたのだろう


フクロウは1夫1妻であり、そこがまた魅力的でもある
性別検査であもちゃんが雄だと分かり、餌を運んで来てくれるようになってから、
私はあもちゃんを雄として意識するようになった、
毎日がドキドキ、、、
全く餌を持ってきてくれないことも沢山あるけれど
今まで可愛いねーと声かけしていたが
この本を読んでからハンサムねーっという声かけに変えてしまった
さあ、私とあもちゃんの恋の行方は、、、
ドキドキ(妄想!!)

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