今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

オナガフクロウふぐ 剥製にするという選択

ふぐが、9ヶ月ぶりに我が家に帰ってきた。
この9ヶ月間、ふぐは武蔵野市にあるアトリエ杉本さんのところにいた。

剥製の製作・直売・レンタル・修理なら剥製専門店「アトリエ杉本」


正月休み明けの1月上旬にクール便で輸送した後、順番を待って、9月初旬より作成に取り掛かっていただいたようだ。
冷凍したタイミングが遅く、状態が良いとは言えない状況だったようだ。
洗浄の段階で何枚もの羽根が抜けたという。
https://www.city.abiko.chiba.jp/bird-mus/info2/list.files/1996.3.Vol.5-5.pdf
標本にできるかの判断基準は、羽根が抜けないかどうか。
かなりギリギリの状態だったらしい。


9月下旬の平日、有給を取得して、迎えに行った。
アトリエに入ってすぐ、完成したふぐの剥製を見せてもらった。
ふわっと膨らんだふぐがそこにいた。
メールで、ふぐのちょっとしたプロフィール、特徴的な仕草(ふっくらと膨らむ感じ)など、写真も添付して伝えていた。
ふっくら丸い感じというイメージが杉本さんの中にあったのか、あえて羽根を膨らませるように表現してくれた。
羽根を整えまとめることの方が工程としては楽らしい。
ずんぐり丸い姿は、ふぐそのものだと思った。
剥製の保管方法を教えてもらい、定期的に掃除できるように毛ばたきもいただいた。


今、ふぐは、我が家のリビングにいる。
生きている時のような姿で、存在するふぐ。
まるで、4羽のフクロウを飼っているような気分にさせてくれる。


さて、愛鳥を剥製にするという選択、様々な考え方があることだろう。
おそらく信心深い人は、成仏できないのではないかと考えるかもしれない。
私は今のところ、自分が何教であるかという自覚はない。
成仏させてあげられなくてごめんねという気持ちも特に湧かない。
かなり、自分勝手な思いで、ふぐの身体をこの世に留めることを選択した。


エコーを亡くした時、必ず輪廻転生して一緒に暮らせる日が訪れますようにと願っていた。
それは今でも願っている。
では、ふぐは、この世に返ってほしくないのかと聞かれると、そういうわけではない。
私は、きちんとふぐは、虹の橋を渡って、幸せに暮らしていると思っている。

そして時期が来たら、この世に戻ってくると信じている。


ふぐの剥製は、私にとって、「誓い」である。
これからの人生、私がどのような姿勢で猛禽類と過ごしていくか。

これからもたくさん訪れる、選択に自信を持つため。

この世の不条理、どうすることもできないことに対して、恨むのではなく、どう前向きに転換させていくのか。
ふぐの身体は、私の確固たる信念を吹き込んだ、御神体のようなものである。


少し、停滞気味になっているけど、サイトSlowly Owl Lifeでは、日本で飼育できるフクロウの種類の紹介を必ず完成させたいと思うし、その他書きたい記事も用意している。
また、将来、フクロウに関するお店を出すという目標も、ふぐをみるたびに、思い出すことだろう。
フクロウに関するお店に関しては、何も揃っていない。
そもそもお金がない、ぼやっとした夢である。
それでも、私の猛禽類に対する思いを込めた店をつくり、たくさんの猛禽類愛好者に来てもらえたらどれだけ楽しいだろうと考えると、ワクワクする。
私が、明るい気持ちを保つために、敢えて大きな夢をかかげているといっても過言ではない。


剥製になったふぐをお迎えして新しい生活が始まった。

すでにあもも受け入れており、(最初はやはりガン見していた)穏やかに過ごしている。


これからもよろしくお願いします!!



×

非ログインユーザーとして返信する