フクロウ ロスト・空に返す 何故良くないのか NYセントラル動物園フラコの事例から考える
2024年2月末悲しいニュースが飛び込みました。
ぜひ日本語翻訳で読んでもらいたいです。
要約すると
ユーラシアワシミミズクFlaco(フラコ)は2023年2月、何者かに小屋を破壊され、NYセントラルパーク動物園を脱走した。
その後、自力で獲物を捕獲して、セントラルパーク内に生息していた。
2024年2月23日、フラコの死体を発見。
建物にぶつかったことが死因のようだ。
動物園側は、定期的にフラコの安全を確認していたようです。
現在も小屋を壊した犯人は見つからず、捜索中らしいです。
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記事を読みどう思う人が多いのでしょうか。
フクロウ飼育者とそうでない方では感想が違ってくるのかもしれません。
上の記事にも触れられていますが、NYという大都会に住むにはかなりリスクがあります。
・他の動物に襲われて怪我をする
・鳥インフルエンザなどの感染症の暴露
・ガラス張りの建物、車などにぶつかる
・ネズミ駆除用の毒が体内にあるネズミを食べる
これらは野鳥全てのリスクではありますが、動物園に居たらなくなるリスクでもあります。
自然界・生態系から見たリスクとしては、アメリカに生息しない種であるユーラシアワシミミズクが、外来種として繁殖する可能性もありました。
(アメリカワシミミズクとの交配は可能。)
脱走した段階で、「自由になってよかったね」という単純な話ではないことを肝に命じなければいけないです。
フラコは動物園にいたらもっと長生きできたと思います。
フラコは動物園で生まれ、自由は少ないかもしれないけど、安心安全を保障されて生活できるはずでした。
フクロウの幸せってなんでしょうか。
野生にいるフクロウ、人間の手の中で生まれたフクロウ、それぞれ異なると思います。
ペットとして、人間の手で面倒を見ている以上、責任持ってお世話をしなければいけません。
要らなくなったから、外の放すはもちろん論外ですが、安全を考えず、外に連れ回すことも、飼育者の責任を放棄する行為だと思います。
大抵の飼育されたフクロウは、野生下では生活することはできません。
自分の手で、フクロウの寿命を縮めさせてはなりません。
このブログでもロスト対策をいくつか書いていますのでぜひ参照して下さい。
フクロウ飼育初心者④ 散歩のリスクと対策 ロストに注意 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
今回のフラコの件から、様々な教訓を得られるかと思います。
心に留めて、今いる愛鳥と向き合っていこうと思います。