今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウを据えることについて

最近、時間があれば据えている。
両手を使わない作業をしているとき
例えば携帯をいじっていたり、テレビを見ているときなど
膝の上にクッションを置いて、タオルを敷いて、据えている。
いや、厳密にいうと私がやっていることは据えとは言わない。
腕を曲げ、脇を締めて止まり木のようにして腕に止まってもらう状態を据えという。
鷹匠の技術であり、フクロウを据えて安定させて歩き回ることを据え回しという。
私がしてるのはただ近くにいてもらってるだけだが
まぁ据えと呼んでおこう。


あもちゃんを、2020年12月中旬から毎日据え始めた。
それまでは自由にさせすぎていたので、手の上にとどまってくれなかったが、少しこらえてもらったらダイブ大人しくなってきた。



据える時は、基本的にジェスをしっかり持つ。
飛んでどこかに行こうとしてもグッとジェスを掴む。
少し可愛そうに思えるかもしれないが腕の上に慣れてもらう必要がある。
今までは、逃げようという姿勢だったためか腕の上で糞をすることが多かった。
(飛ぶ前に糞をして身体を軽くする習性が鳥にはある)
最近は2時間以上据えても全く糞をしなくなった。
フクロウは糞をするところを選ぶ癖もある。
我の腕がトイレ認定されなくて嬉しい限りだ。



夜のひととき〜アフリカオオコノハズク〜


エコちゃんは本当に良い子だった。
グローブを付けた手を差し出すと自ら移動してきてくれて、据え中もずっととどまってくれる。
むしろ、繋留中より安心した表情を見せてくれる気がした。
きょろきょろすることが減って、眠そうな表情になる。
そこがまた、たまらなく好き。
こっちも眠くなったので据えたまま横になって寝てしまうこともあった。
あもちゃんはスタンドの上に止まりエコちゃんは私の腕の上。
2羽と1人が半径1m内に集う。
至福の時間であった。

手への移動が上手だった

移動がスムーズに!〜オナガフクロウ〜


据え中寝ることも多かった。
長い時は3時間据えていて私もよくこのまま寝ていた。

寝落ち〜オナガフクロウ〜


据えは、仲良くなれる以外にもメリットがある。
近くで観察することによって状態がわかるのだ。
足の掴む力、爪の長さ、羽根の様子、嘴の状態、など全身の観察ができる。
1日に1回は据えて観察する時間を設けたい。


据えを日課にする前、あもちゃんをほとんど自由にさせていた。
飛び回るということは健康な証拠かなと思って気にして無かったけど
エコちゃんの呼吸器の病気を経験し、観察がいかに大切か気付かされたので続けていこうと思う。
エコちゃんがいない寂しさを埋めるために強制的にあもちゃんに近くにいてもらってるとも言えるけど、仲良くしていきましょう。




夜タイム 〜羽根抜けた テレビ一緒に視聴〜 アフリカオオコノハズク


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