猛禽探訪記〜猛禽類の本〜日本で観察された猛禽類についての本
猛禽探訪記
大田眞也さんは熊本在住で野鳥の生態観察をしている。
この本には主に九州地方で観察した猛禽類のことについて書かれている。
猛禽類の分類など基本的な内容にも触れられていて勉強になった。
下記読んで知った知識を箇条書きにする(備忘録)。
・鷲とは
その地域で見られる特に大型のものをいう(分類学ではタカ科になる)。
例えば、八重山列島地域ではカンムリワシが1番大きい。
タカという名がついてるクマタカはカンムリワシより大きいが九州以北にはイヌワシなどもっと大きい種類がいるからクマタカと呼ばれるらしい。
・鷲の分類は大きく分けて3つある
○山ワシ イヌワシやカタシロワシ (群れることはない)
○海ワシ オジロワシやオオワシ、ハクトウワシ
山ワシより大きく、頭頸部が長く、尾羽が短い
○禿ワシ 日本に生息しない(たまにクロハゲワシが飛来する)身体が一回り大きく、嘴は先端が鋭い 死肉を食べることが多い
・イヌワシの兄弟殺し
後から孵化したイヌワシを食べてしまうことがある。
孵化後20日くらいまで2羽以上孵化したら後から生まれた方を食べるという本能があるらしい。
20日間人工飼育した後巣に戻したら2羽とも育ったという報告もあるようだ。
・モズは昔はタカ目に分類されていたようだ
スズメ目モズ科モズ属
見た目はスズメのようなモズ
野生科ではスズメやハタネズミなどを狩ったりするそうだ。
・ハヤブサも昔はタカ目だったが
2012年よりハヤブサ目が設けられたそうだ。
地元に生息する鳥類を観察し記録し続けること。
鳥類の観察を続ける者の中には、自然と向き合うと同時に人間が自然を脅かす者である事を自覚して改善したいと思い行動をする人もいる。
啓蒙活動や政治への働きかけだったり、色々と行動している人たちがいる。
動物の飼育を通して色々な考えに触れる。
知らない世界が発見できて面白い。
もっと広く深く知っていきたいと思う。