今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

実は猫よりすごく賢い鳥の頭脳〜鳥の本〜


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フクロウのことを理解するには、身体の構造的なことや脳のことを理解したい。
飼い主の期待値が大きいだけかもしれないけど、
フクロウは賢く色んなことを認知していると思う。


今回読んだこの本は、鳥全般の脳のことが図解入りで書かれており、
多種(哺乳類)とも比較されていて読んでいてなるほどと感心する内容だった。
鳥には人間には無い独自の能力もある。
鳥頭だの馬鹿にしちゃならないと再認識する。


鳥は複数のタスクを同時にこなす。
右左半球がそれぞれ別に行動を担っている。
天敵に対して警戒し、同時に食べ物を探す。
なんて凄い機能なのだ。


神経新生(神経細胞を新たに作り出す能力)
カケス等の餌を冬場に備えて貯蓄する鳥は全ての場所を覚えさらには賞味期限の認識もあり。古いものから順に選んで食べていた。
場所の記憶は海馬が担っているが、冬場は海馬が大きく夏場などのストックをあまりしない。
海馬のサイズが小さくなっている。
これは神経細胞を作ったり減らしたり、神経新生の能力が関係している。


エピソード様記憶として、カケスが餌を腐らないうちに食べるという実験があった。
食べ物を隠した場所、時間、腐らないうちに回収することが脳に求められる。
フクロウの場合も餌を隠す習性があるがあもちゃんは賞味期限を考えてなさそうだ。
朝方肉を隠し夕方放鳥時その場所へ行くことはある。
肉がカピカピの状態になったのを発見して捨てることが多いが、肉を残して置いても乾燥して食べれなくなるとか腐ってしまうという考えがあもちゃんには残念ながらなさそうだ。


脳は考えるためだけのものではない。
体温維持、運動、周囲からの刺激に反応など。
生命維持の観点からも鳥の脳がいかに優れているか分かるだろう。
なんと言っても飛翔能力!
高所恐怖症なんて鳥にはないのであろう、、
脳の恐怖を感じる部位はどうなってるのかなんて妄想したりもした。


鳥が鳥頭と馬鹿にされてきた背景には研究の対象が今までハトを使ってされてきたという点もあるのかもしれない。
最近はカラスやオウム等のいわゆる賢いと言われている鳥の研究も進んでいる。
羽を持った類人猿とも言われるほどに賢いと言われる鳥。
鳥といえど侮れない!


鳥類の中でも道具を使う鳥はやはり珍しい。
この本でも紹介されていたがアナホリフクロウも道具を使う賢い鳥の1種らしい。



この本は他にも色々なテーマが簡潔にまとめられておりそれぞれのテーマをもっと深く研究してみたいと思える。
本当とても面白い本なのでおすすめ。


さらに考察してみた記事
鳥について悶々と考えたこと - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


あもちゃんのスサー画像
可愛いな


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