猛禽類医学研究所について 齊藤慶輔さん
猛禽類飼育者なら、きっと行き着くであろう人物。
猛禽類医学の第一人者、猛禽類医学研究所の齊藤慶輔先生。
Twitterで活動がリアルタイムで報告され身近な野生の猛禽類の現状について知ることができる(北海道に生息する猛禽類)。
さまざまな番組に取り上げられているが、NETFLIX会員の方は、情熱大陸がみれるので是非見て欲しい。
以前、猛禽類医学研究所からエコバッグなどのグッズを購入したが、
今回、番組を改めて視聴し、深く感銘を受けたので、もっと出資したい!とグッズ購入はもちろん寄付もした。
今後も定期的に寄付していきたい。
(寄付はクレジットカードも使える)
YAHOOショッピングでも購入可!(一部商品)
齊藤先生の本は何冊か出ているので図書館で借りて読んでみた。
○命の意味 命のしるし
上橋菜穂子さんとの対談(NHK Switchインタビューを元にしたのかと)をまとめた本。
施設内の様子が上橋さん目線で書かれていたりする。
例)鳥インフルエンザ対策に施設の入り口には石灰石がまかれているようだ。
○野生動物のお医者さん
齊藤先生の手記のような作品
以下内容
・治療中の鳥たちに情がうつらないように名前をつけない、呼びかけるときは統一してピーコ と呼ぶらしい。
治療以外の未然の事故防止の取り組みについて書かれている。
・死体から死因を突き止めた後、事故だった場合は現地に赴き何が原因だったか考え、改善できるように環境省などに連絡をする。
・サハリンでのオオワシ調査の話
石油パイプラインが建設されて、ワシの住処を奪ってしまっている。
・北海道の宗谷海峡に作られた巨大な風車が渡りのルートの中心にあるためぶつかってしまい亡くなるケースがある。
「ワシの弱点は太陽の光
太陽の光が入らないように、帽子のつばのように張り出した眉がある
決して太陽の方をみないように頭の先端を下に曲げて飛ぶ
張り出した眉のせいで自分より上にいるものに気づかず死角となる
そのため、障害物に気づかずぶつかってしまうこともある」
<地球ドラマチックで放送された 「空の王者 ワシ」より>
身体の構造が災いとなり事故につながることがあるようだ。
上記2冊は子供でも読みやすい作品である。
〇野生の猛禽を診る
ミーハーな私は先生のサイン欲しさにサイトから購入した、、、
内容もかなり詰まっており読みごたえがある。
施設内の様子や猛禽類の写真も多い。
センター設立初期の話もあった。
例えば、最初にできたフクロウのリハビリ施設のゲージは問題点が多く、初めて収容したシマフクロウが事故死してしまったらしい。
また、フライングゲージに使用されていた鉄に塗られていた鉛メッキが雨などで溶け出し土壌が汚染されて鉛中毒になって死んだ個体もいたそうだ。
試行錯誤で今の施設が出来上がったのだとよくわかる。
他、何年にもわたる活動で齊藤先生が何を考えたかなどわかりやすい言葉で綴られている。
自分ができることはなんだろうと考えることがある。
特にペットとしてフクロウを飼育している私は、ただ一緒に生活することで幸せを感じるだけでなく、様々な問題に向き合う必要もあるなと思う。
そういう意味でも今後も色々なことに目を向けていきたい。