今一度、エコちゃんの病気について振り返る

今年の1月上旬、オウム病の検査結果が帰ってきた
あもちゃんエコちゃん2羽とも問題ないとのことだった

気になっていたエコちゃんのことについて病院の先生に聞いてみた
呼吸器疾患の場合抗生剤投与は初期対応としておそらくどの病院もするだろう
抗真菌薬の使用は、菌が同定されない限り投与しない(ちなみに真菌等の検査はかなりの日数を要する)
抗真菌薬は身体に負担のかかる薬なので(特に肝臓)むやみに使うことはない
エコちゃんが長く生きていたなら今後の治療としても、薬の効果を見ながら抗生剤を替えて治療をし、菌の詳細な検査もすることになっただろう

呼吸状態が急に悪化した12/23夜、緊急入院した場合にやったであろう処置としては、
温度管理と、高濃度の酸素室での管理で、薬が効くまで、鳥の体力温存に尽力するという流れになるのだろう
ただ、呼吸器疾患は進行すると治すのが難しい病気であるようだ
特に真菌が原因だった場合は厄介であるそうだ

改めて代表的な呼吸器疾患を紹介する

<マイコプラズマ肺炎> 細菌性の呼吸器疾患
これは、鳥に限らず、豚・牛などの家畜、人間にも感染する細菌が原因である
この細菌の厄介な点は、無症状で(不顕性感染)経過するが、他の細菌やウイルスとの複合感染や飼育環境条件の悪化などが誘引となって発症することがある
症状:気管のガラガラ音、鼻汁、くしゃみ、食欲減退
ちなみにマイコプラズマ感染であった場合はニューキノロン系の抗生剤が効果を示す
１つ目の病院で処方された抗生剤はエンロクリア(ニューキノロン)であり、適した抗生剤である
(他、マクロライド系抗菌薬（エリスロシン、クラリス、クラリシッド、ジスロマックなど）、テトラサイクリン系抗菌薬（ミノマイシンなど）

呼吸器症状参考動画

Mycoplasma Gallisepticum, Mycoplasma in Chickens, POULTRY DISEASES SYMPTOMS

<アスペルギルス症> 真菌性の呼吸器疾患
生活している空間のあらゆる場所に存在する真菌
こちらもまた、健康であれば発症することはなく、免疫力が低下したときに発症することが多い
症状:食欲不振、体重減少、運動後の呼吸困難、呼吸器の音や声の変化など
呼吸器症状参考動画

Poultry Farming, Aspergillosis in Birds, Poultry Diseases Symptoms

もし上記２つのどちらかの疾病であった場合、初めての冬と換羽期が重なったことが引き金となったかも知れない
家でできたことを追記すると、入院でなく家で療養させたいと思うのであれば、酸素吸入のできる機械をレンタルするなどの方法もあったかもしれない
この方法は実際に12／23時点でも考えたが、そこまでもたなかった、、、
どこで貸し出しができるかなど事前に調べておくとか、次回同様の呼吸器の症状を別の鳥で確認したら早めに準備しておくなどしておこうかと思う
(目星は立っている　2021／10現在)

上記の疾患はどちらも保菌していたら、無症状で経過する可能性がある
２つの疾患の可能性を考えて、あもちゃんを検査するべきかどうかについても検討している
次回健診で先生に相談してみようと思う
その後対応した記事↓
フクロウの健康診断　アスペルギルス症・マイコプラズマ肺炎〜アフリカオオコノハズク　オナガフクロウ〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

エコちゃんの呼吸器状況などをまとめた動画を載せる
今はだいぶ冷静に見返せるようになった

フクロウの病気　呼吸器疾患〜オナガフクロウ〜

ペットの死、悲しみに暮れるばかりでなく、何が原因だったのか今一度考える必要を感じている
人間の脳は不思議なもので、悲しい時もあれば、冷静な時もある
理性的な頭に切り替えて、色々な情報を集めていきたい

SNSで、知り合いの愛鳥が亡くなったと報告がされることがある
エコちゃんを失った後は全ての投稿が自分のことと重なり、今まで以上に胸が痛む
体調を崩したと言う投稿も本当に辛い
それでも、症状など具体的に記している投稿もあり、それを読むと大変勉強になる
私も出来るだけ記録していき誰かの参考になればいいなと思う

呼吸器症状等がみられた事例など情報が有れば各種SNSのDM等で良いので情報いただけたら幸いです

呼吸器疾患についての記事
フクロウの病気　呼吸器疾患4～病気や対応についての振り返り～ - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類診察可能な病院　かかりつけ医がない方こちらをご参照を