今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウの健康診断 あもちゃん 2021年 アスペルギルス症(真菌)・マイコプラズマ肺炎(細菌) 死因の検討〜アフリカオオコノハズク オナガフクロウ〜

先日のエコちゃんの振り返り記事の中で、あもちゃんに対してマイコプラズマやアスペルギルスの検査を受けさせるべきか悩んでいると書いた。



暖かくなったので、健康診断も兼ねて病院へ受診した。


まず、病室でエコちゃんのことを話した。
お迎えしたての時一度こちらで健康診断を受けていたので先生もわかっている。
詳しく病状や検査結果のことを説明した。
アスペルギルス症やマイコプラズマ肺炎があもちゃんにもあるのではと不安であることを伝えたらそれらの検査や確定診断の難しさを説明された。


○アスペルギルス症
アスペルギルスは日常生活の中のあらゆる場所に潜んでいる真菌。
菌種が沢山あり、味噌や醤油などにも含まれている(これらが身体に入っても悪さはしない)。
検査時、アスペルギルス陽性だからと言って、悪い菌か良い菌かどちらかわからないようだ。


○マイコプラズマ肺炎
鳥の7割近くがマイコプラズマ細菌を持っていると言われる。
発症するのもその中の1部である。
糞などからマイコプラズマ細菌が排出されることも多い。
それらの糞を食べる鳥などが検査をして陽性になることもある。
しかし細菌が直接肺に到達して症状を引き起こすかは症状が現れない限りわからない。


これらの検体は、肺から直接採取しなければならない。
採取部位によって検査結果が変わる可能性もあるので確定診断が難しいそうだ。


あもちゃんが心配だから検査すると言っても、お金だけかかり何もわからない可能性が高い。
そこで、血液検査とレントゲン検査を提案された。
血液検査では白血球のひとつである単球の数値で感染等がわかる。
(単球 白血球の1-10%を占め、特定の感染と闘う)
レントゲンは肺の白さなどで肺炎などがないかわかる。
時間がなかったのでまた別日に予約を取り検査することにした。
その後検査した時の記事はこちら↓
フクロウの健康診断 血液検査・レントゲン検査 〜感染性の疾患(特に呼吸器系)の確認 腎機能の確認〜アフリカオオコノハズク - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


エコちゃんの件について
10月お迎えしたての時に実施した血液検査では単球は見られず感染していなかったと考えられる。
もし、症状が現れた際この病院でエコちゃんを見てもらったとしたら
真菌性、細菌性全てを疑って抗真菌薬と抗生剤を投与しただろうと言われた。


先天性の呼吸器疾患の可能性についても聞いたら
一部、気管が短くて平べったい状態の個体が報告されているという話を聞いた。

タイトルしか見れていない。
今度読んでみたい。


できれば死亡解剖するべきだったとも言われた。
(治療していた病院に聞いたらやってくれる所もあるそうだ。
おそらくこの病院はしているのだろう)



今回の話を聞いて改めて初期行動が病気の治癒を左右するのかもしれないと感じた。
病院選びも大切である。
当時は直近の予約が取れず別の病院へ行ったが、
別日になってもこの病院へ連れて行けば結果が変わったかもしれない。
1つ目の病院でなかなか治らず5日ほど様子見をしていたが、直ぐにでも薬を変更するために別の病院へ連れて行けばよかったなぁと当時の判断を後悔している。


病院選びで悩んでいる猛禽類飼い主さんへ
こちら全国の猛禽類診察可能な病院を集めたマップである。

ぜひ参照を



これからも様々な病気を勉強していき
あもちゃんやこれから一緒に生活する動物達が長生きできるように努力する。




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