フクロウを飼育できなくなった時には (やむを得ない事情による譲渡の例、飼育放棄しないために)
今回の記事は少し重めのテーマです。
自分の考えを書いていくので、何か思われる方もいるかもしれません。
そういう際は是非DMなどで直接意見をお聞かせ下さい。
不思議な縁もあり、我が家で今まで飼育したフクロウは、オナガフクロウのエコーを除いて、里親として
お迎えした子ばかりです。
始めて行ったフクロウカフェが、そのような里親探しをする方針のお店であったため、私も影響を受けたと思います。
今回は「フクロウを飼育できなくなったら?」というテーマで書いていきます。
<里親を探す背景>
どのような理由で里親探しをされる方が多いのか少し列挙します。
・飼育環境の変化
引っ越しなどで飼えなくなること
・家庭内・家族の変化
特によく聞いたのが、子供が鳥アレルギーなどに発症したためというのがあります。
・お迎え後のギャップ
お迎えしたものの、自身の飼育能力が伴わず、すぐに手放しを考えたという話も。
・自身の体調不良
病気などで、見ることができないなど
・経済的理由
ペットの飼育費用は結構かかります。
少なく見積もっても1羽で年間10万以上かかっていると思います。
多頭飼育された方で数羽を手放したということも。
これらの理由を見て、どう思われますか?
自分にも起こり得そうだと思いませんか?
<飼いきれなくなって野に放してしまう飼い主>
時々SNSで話題になるのですが、飼えなくなったから、アンクレットや足輪全てを外して外に放ってしまったのではないかという状況。
憶測ではありますが、こういった行為はありうると思います。
ロストした個体を発見した場合の対処法としては
①警察へ遺失届を出す
②近くのフクロウカフェ等に協力要請
③SNSで拡散
④周辺施設に協力依頼し、貼り紙等をして飼い主さんを探す
という流れが主だと思います。
この流れは、自身のフクロウをロストした時も大体同じです。
ロスト後飼い主が見つからないフクロウはどうなるのか
情報を拡散したとしても、残念ながら飼い主さんが名乗り出ないことがあります。
その際フクロウはどうなるかというと、発見した人に委ねられることがあります。
そのまま発見した人が飼い続けることもあります。
他にも、行政がロスト個体を保護した際、動物園に行く場合や、近隣のフクロウカフェや動物カフェに譲渡される場合もあります。
他にもあるかもしれませんが、私は上記の例しか知らないです。
<飼いきれなくなったらどこに相談すればいいのか>
飼いきれなくなったらフクロウ専門のショップに相談してみてください。
致し方なく、ペットを手放さなくてはならないことは誰にでもあると思います。
その時、野に放つという考えは絶対捨ててください。
近くのお迎え先や、ペットショップ等に一度相談してください。
時々見かける里親募集サイトも、少し心配です。
できればショップを通して里親を探すという方法を検討して欲しいなと感じます。
私はそういう意味では「専門的な猛禽類ショップ」がきちんと存在することを望みます。
母数としては猛禽類の飼育者は少ないですが、様々な飼育者が頼れるようなショップが存続し、それぞれのショップ同士で連携を取れるようになって欲しいと願っています。
里親探しまで面倒見切れるか!って思うショップもあるかもしれないですが…
願うことはタダなので書いておきます。
<愛鳥を手放さないためにも>
未来のことは考えられないです。
しかし、最悪の事態を想像することはできます。
愛鳥を手放さなくてはならないという、最悪なことが起こらないために、私たち飼い主は何に気をつける必要があるのでしょうか。
・経済的自立
いくら愛鳥に愛情があっても、ご飯をあげられなければ悲しい結果になります。
・適切な飼育環境
愛情があっても掃除ができないなどあってはなりません。
自分も愛鳥も住みやすい場所に。
・家族や親戚の理解
一緒に生活する家族が愛鳥に関心を持てるように。
また可能であれば別の家に住む親戚などにも飼育していることを伝えて関心を持ってもらえたら良いですね。
・自身の健康に気をつける
急に世話ができなくなるという状況を避けたいです。
健康管理は愛鳥だけでなく自分自身にも。
・信頼できるフクロウショップを見つける
フクロウ友達を作る
この人には頼めるという知り合いを作りたいですね。
私は、何かあった時のために、フクロウを見られる人としっかり知り合っておくことが大切だと思っています。
フクロウカフェであったり、フクロウ友達であったり、顔を広げておくと、相談がしやすくなります。
・安易に飼わない
自分の性格、経済的なもの、家族の理解、将来起こり得ること、様々なことを考えて、お迎えを決めて欲しいと思います。
<手放さなくてはならなくなった飼い主さんへ>
様々な事情を抱えて決断したと思われます。
今一度、最善の方法だったのか考えていただきたいです。
少し状況が変われば手放す必要はなくなるかもしれないとか、里親に行く先はここで大丈夫なのか?
最後まで鳥にとって何が最善なのか考えて欲しいです。
これらの内容は私の個人的な意見です。
どうすれば不幸せな鳥を減らせるのだろうかと考えて、その中で思いついたことをまとめました。
十分な内容ではないことは理解しています。
私はただのフクロウ飼育者であり、たくさんのフクロウを救うことはできず、何も力はありません。
ただの綺麗事を並べた文章に見えるかもしれません。
それでも、発信をすることで、意識の変わる飼育者が居れば良いなと願っています。
情報も誤っていたら意味がありません。
何かあればぜひご意見をください。
この記事だけでなく、他のブログ記事の内容についても。