今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

ブボがいた夏〜フクロウの本〜

ブボがいた夏


筆者は野生のアメリカワシミミズク ブボに出会い、育て親となり、夏の間森にある山小屋で過ごす(3年目の夏そのまま野生に返すことになる)。
1982年のことである。
作者の科学者的な観察力からブボとの生活を通して発見した気づきがよく伝わり読んでいて大変面白い。
フクロウの生態学的なことについてこの本から色々知ることができた。
 (例)フクロウの胃液は鷹より薄い


筆者の経験的観測から導き出されたもの
・フクロウの巣の見つけ方(作者独自の探し方)
・フクロウは夢を見ているという考察
フクロウの夢について、脳あるものはなんらかの夢を見ているんじゃないかという学説は結構あり今後色々読んで調べたい内容である。


ある時ブボの訓練目的のためヴァーモント州ウッドストックにあるヴァーモント自然科学研究所猛禽センターに訪れた。
リハビリセンターに預けたが野生に戻せる状況でないと言われる。
そのままブボは秋冬センターで過ごした。
ずっとセンターで生活する他ないというところまでいったが、科学のためという目的で再度引き取ることができた。
作者の研究は「色々な鳥がフクロウ類に対してモビングをするのは何故か」について。
カラス2羽を飼って実験を始めた。
夏の間は森、その他の季節は家で過ごすという生活を続け、3年目の夏、ブボをそのまま森に返した。
人に飼われたフクロウを自然の返すこと、
果たしてうまく自然環境に慣れるかわからないが、科学者として色々判断して行った。
それらのことがまとまったこの本は知らない世界を覗くようで本当に面白かった。


最近フクロウの鳴き声について興味を持っている。
この本にもブボの鳴き声について書かれていた。
「ホーホー」というフクロウの象徴的な鳴き声は野生下の場合、営巣期 (初冬から早春)特に雄から発せられるそうだ。
性的に成熟を迎えたフクロウ特有の声である。
テリトリーコールとも言われるこの声は世間一般に思われるフクロウ像そのものの声であり、あもちゃんも同様に鳴くが聞いていて癒される。



テリトリーコール〜アフリカオオコノハズク〜


もっとフクロウのことを知りたい。
図書館の本はある程度読んだなぁ。
改めて一度読んだ本を読み返そうかなぁと思う。

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