今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウ飼育初心者⑧ フクロウの飼い方 飼育環境〜繋留・放鳥 半々飼育について〜 リスクを理解して対策を考えるために

フクロウの飼育方法は
放鳥、ゲージ内、繋留 飼育が主流だろう
我が家の場合は
家にいる時は放鳥、留守にしている時は繋留
今回は繋留時、放鳥時に注意する点についてまとめたいと思う


<繋留時>
繋留時に多い事故としては、
・机の上などからぶら下がってしまう
・リーシュが長くて絡まってしまい身動きが取れなくなる
・繋留場所の周りにたくさん物があるせいでぶつかったりする
・アンクレット関連の事故
などが挙げられる


繋留は動きが制限される
遠くに飛べる思って飛んだ時に足に負担がかかってしまい、最悪脚が骨折する事例もある
また、眼球に傷がついてしまったり、頭から落ちて床に打ちつけ脳にダメージを負ったり、打ちどころが悪ければ足を引きずったり飛べなくなってしまったり、ということもあるようだ


・繋留場所の確認
床置きが事故が少ないが、小型のフクロウは下にいるとストレスを感じやすい種類もいる
我が家ではアフリカオオコノハズクのあもちゃんを机の上に置いているが机の端にならないように気をつけている


・リーシュの長さの調節
机の上から落ちない長さに調整する
長すぎて絡まったりしないようにする
長い方が自由度が高くなるからと良かれと思ってやったことが仇となることもある
紐が長い方が足に負担がよりかかりやすい
(より遠くに飛べるため、助走が付き、脚に力が加わる)


・周りに置く物を少なくする
止まり木と水盆ぐらいしか近くに置かないようにしている
遊んでほしいからと置いたものが誤飲の原因になる可能性もあるし、身体をぶつけてしまう危険性もある


・適切なサイズのアンクレット 適切なタイミングで交換
アンクレットによる締め付けで圧迫して鬱血して脚が壊死してしまったり
アンクレットの革が硬くなってしまったことで足に負荷がかかり足を痛めたり
飛んだ勢いで足が取れたという事例も聞いたことがある
水に浸かると革は硬くなりやすい
定期的に触って硬くなっていないか確認し、早めに交換を



<放鳥時>
・ぶつかって、骨折、打撲、脳震盪など
家に慣れてない時は窓ガラスにぶち当たって外に出ようとすることもある
外に出てしまいロスト
・誤飲


放鳥中はさまざまな危険があることを念頭に色々とリスクを取り除く必要がある


・ぶつかりそうな場所を探し対策をする
お迎えしたてで、窓ガラスに気づけずぶつかったりする可能性があるので、カーテンを開けないなど最初の頃は気をつける
人間が移動する際に開け閉めするドアに挟まらないように
足元に来る子は踏まないように


・誤飲のないよう部屋の中を整理整頓
なんでも口に入れて飲み込んでしまう赤ちゃんだと思って、室内に小さいものは出しっぱなしにしない
フクロウに与えるおもちゃにも注意が必要
小さいパーツがあるものなどは取れて飲み込ませないように注意
留守番時はおもちゃは近くに置かない方が無難だろう


<こんなものまで?!誤飲物の例>
知り合いのフクロウで、人間の髪の毛が舌に絡んでしまったという話を聞いた
自分では取り除けなかったので病院で取ってもらったそうだ
また、我が家では革の切れ端を飲み込んでいたという事故も、、、
ジェスなどアンクレットから取れやすい場合は注意が必要
大きな靴下を飲み込んで窒息死してしまったフクロウの話も聞いたことがある
大きいし大丈夫だろうって思ってた物を飲み込むことも結構ある


・安全な止まり木 適切な置き場所
フクロウに止まれる場所を把握してもらうと事故も減ってくると思う
よく行く場所にはわかりやすく止まり木を置いてあげるといいだろう
止まり木作りについては、足にあったものを考えて作る様に
角材で止まり木を使った際、足を痛めさせてしまった事例については下記記事参照
足の傷について〜放鳥時の止まり木問題〜フクロウの病気 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


・ロストさせない 網戸に注意 開け閉めは慎重に
一番大事で注意すべきこと
窓を開ける際は、別部屋に移す、繋留するなどしてよく確認してから開けること
また、網戸をしてるから大丈夫と思い込まないこと
大型フクロウが網戸を突き破って外に出たという事例がある
網戸にぶつかった衝撃で網戸が窓枠から外れてしまうこともある
中型以下のフクロウも、足と嘴の力で網戸に穴を開けることは可能
ふぐちゃんが網戸に足を引っ掛けながら登ったことがある
すごくひやっとした

(動画あり)
油断してたら、、と言うことがあるので要注意


どんな飼育方法が良いのか
飼い主さんの考え方、個体の性格によって変わるだろう
ずっと放鳥する飼い方、フクロウにとって最高かもしれないけど私は怖くてできない
まず、家にいない間に誤飲する危険性がある
また、一部のフクロウは、人間を下に見て、蹴ってきたり、スレスレを飛んだりという行為が増える可能性がある
小型中型なら怪我はないかもしれないが、大型がこのような状態になると中々大変だろうなぁ
別のブログ記事でも書いているけど、自由な生活をしすぎると人間をストレスに感じてしまう個体もいるらしい
風呂場生活終了〜フクロウ放鳥生活の良かった点と悪い点〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


一室を与えてずっと放鳥させるという飼い方はきっとフクロウにとって幸せなのだろう
ただ、人間との生活が遮断されてしまうのは寂しい気がする
なので少しでも人間慣れしてもらうために据えたり、繋留したり同じ部屋で放鳥させて近くにいてもらっている


ずっと放鳥だと変な場所にうんちされるのが嫌だという人間都合の理由も少しはあるけど、それぞれが気持ちよく生活できるのが一番ではないかと思う
一緒に生活するためにお互いに精神的に過ごしやすい環境にしていきたい


繋留ではなく、基本的にゲージで、時々放鳥を行う飼育者もいる
足に革紐をつけて縛ると言う行為が嫌という考えを持つ方もいる
私も、オナガフクロウのふぐちゃんの足の毛がないことが少し気になっている
繋留をやめてゲージにするという飼育方法に興味がある
長年繋留生活を続けてきたので、ゲージという場所を嫌がる可能性もあるかもしれないから徐々に慣らす必要があるだろう


場所が変わるのは人間もフクロウもストレス
例えば職場で席替えがあった時、めちゃくちゃ違和感がある
繋留からゲージへの移動は最初のうちはストレスがかかることだろう
ゲージ飼育から繋留への切り替えも同じことが言える
色々試すのはいいが急激に変えないように
短い時間、夜だけ、日中短時間家を出る時だけ
と少しずつゲージに慣れてもらおうと取り組み中
飼育方法を変えること自体もリスクが伴う


飼育方法についての話は、お迎えしてまだ日が浅い家庭と、何年も一緒に生活をしている家庭を、一緒くたに考えてはいけない内容
色んな角度から場合分けして議論できる話題である
どの飼い方にもリスクは備わっている
それらのリスクを理解することで、対策を考えることができるだろう
個体によって違うし、時間をかけて挑戦しつつやる内容にはなるかも知れないが、どの飼い方をするにしても、まずはリスクを知っておくこと
やってはいけないことはやらないように






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