今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

マウスの感染病について 〜フクロウ・猛禽類の食事についての検討〜

前回うずらやひよこからの感染のリスクをあげた
うずら•ひよこの感染病(家畜伝染病)について 〜フクロウ・猛禽類の食事についての検討〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


それらの内容を見て、怖いからマウスにしようって思う方もいるかもしれない
ただ、マウスにも感染病はあることを知っておいた方が良いと思う
今回はマウスの感染病について


下記サイトで紹介されているマウスの感染病


センダイウイルス感染
マウス肝炎ウイルス感染
マイコプラズマ・プルモニス感染
ティザー病
ヘリコバクター・ヘパティカス感染  などなど



こちらは、あくまで実験用に飼育されたマウスに見られる病気である
野生のネズミはもっと色々な感染病を持っているだろう
ここで紹介されている実験用のマウスは、研究目的に使われているため、菌のない状態である必要がある
一般に猛禽類用として売られているマウスはここまで厳密な環境で繁殖されていないだろう
無菌ルームで、飼育者もしっかりした防護服を着て繁殖させているところはあるのだろうか?
ただ、SPFマウス(無菌マウス)を販売しているお店もいくつかある
安全性が高く、すごいなぁと感じる



この記事では、研究用のマウスを感染症から完全に守ることの難しさが書かれている
感染経路は2つ
新しいマウスを迎える時と 
人間自身が持ち込む場合
完全無菌という状態を作り出すことがいかに難しいかがわかる


前回の記事と合わせて、私が感じたのは、いずれの餌もリスクはあるということ
どれくらいの割合で、猛禽類に感染したかという情報は得られていないので比較はできていないが


ただ、マレック病が鳥から人へ感染しないように
マウスから猛禽類に感染しない病原菌はある
逆に、クラミジアのように鳥から人に感染するものもあるし
アスペルギルス症やマイコプラズマ症などは鳥もマウスも人間も感染する


猛禽類と共通に感染する恐れのある病原菌の種類は、マウスよりもうずらやひよこの方が多いかもしれない
だが、マウスにも感染リスクがあることは知っておいた方が良いと思う


ここからは私の憶測だが、エコー(先代のオナガフクロウ)の死因が判明していないように、死因を特定できたフクロウや猛禽類は数が少ないと思う
明らかな消化機能の低下なら食事が関連しているとわかるけど、呼吸器系の異常や、神経系の異常は、他の原因が多すぎて特定しにくい
(例、原因がアスペルギルスといっても、空気からの感染か餌に付着していたものからかははっきりしない)


下記記事ではいかに病気の原因を特定することが難しいかをまとめている
特に無症状で保菌している場合は感染しているか調べることは本当に難しい
フクロウの健康診断 アスペルギルス症・マイコプラズマ肺炎〜アフリカオオコノハズク オナガフクロウ〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


どの食事にもリスクはあるということを知った上で
どうすればリスクを取り除けるのか(減らせるか)ということを次の記事にまとめたいと思う
餌からの感染に対する予防 〜猛禽類・フクロウの病気〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


猛禽類診察可能な病院マップ かかりつけ医がない方ご参照を



×

非ログインユーザーとして返信する