今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

餌からの感染に対する予防 〜フクロウ・猛禽類の病気〜

うずら・ひよこ・マウスに潜む病原菌、それらを食べることによる感染のリスクについて調べてまとめた


うずら•ひよこの感染病(家畜伝染病)について 〜フクロウ・猛禽類の食事についての検討〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


マウスの感染病について 〜フクロウ・猛禽類の食事についての検討〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


今回は、そのリスクをどうすれば減らすことができるかについて考えていきたいと思う
最初に書いておくが完全にリスクが無くなることはない 


・適切な業者からご飯を購入する
フクロウカフェから購入する方が多いと思う
フクロウカフェの店主もこだわって農家を選んでいると思う
ネットでも色々な場所から購入可能で、質の良いものもある
ただ、中にはかなり状態の悪いものを平気で売ってくる業者もいる
信頼できるところを探し購入する


・ご飯の見極め
餌の締め方によって鮮度も変わってくる
時々、腐っていたと言う話も聞く
良い肉と、悪い肉の状態を覚えること(経験を踏まないと難しいかもしれないが)
何か病気にかかってそうな肉を発見したら捨てる
他の餌も病気を持ってる可能性があるので確認し、使っている器具や冷凍庫・冷蔵庫の中をよく消毒する
見た目、匂いなど、少しでも気になるのなら、躊躇なく捨てること
餌をたくさん捌いてきたフクロウショップの店主や猛禽類飼い主に質問するのもいいかもしれない
ただ、病原菌が入って感染していても視覚的にわからないこともあると思う、、、、


・よく洗い、内臓は取り除く
病原菌はさまざまな場所に存在するが、主に多いのは消化器系、肺、卵巣などの内臓部分だろう
あと、羽根についていることも多い
捌く前によく流水で洗い、臓器はしっかり取り除くと感染リスクは減るだろう
(丸々与える方も中にはいる それらの考え方は飼い主による)


・新鮮な肉
食べ物に潜む細菌は、解凍後徐々に増えていき、これが食中毒の要因になる
細菌は低温で増加しにくい
冷蔵庫で解凍し、食べる直前に常温に戻してからあげるなどして、細菌の増加を防ぐ
ちなみに、冷凍餌はウイルスが増殖することはない
増殖するとしたら、鳥がそのウイルス入りの肉を食べた時
(ウイルスの特性 体内で細胞に入らないと増えることはできないから)
ウイルスによっては、胃酸で死滅するものもある
それでも、全てが胃酸で死滅するとは限らないことは理解するべき


・体調不良にならない工夫
常在菌などは、体調不良時に、免疫力の低下により活性化して症状を引き起こすことがある
免疫力を下げないために気を付ける必要がある
影響を受けやすいのが寒暖差による体調不良 
寒さに強い種類の猛禽もいるが、やはり急激な冷えは体に応える
季節の変わりめの温度調整に注意する必要がある
季節に応じた食事量(寒い時期は多め、換羽期も多め)
適度な運動などによる免疫力の向上など


・水浴びや水分摂取
人間の手洗いうがいが感染予防になるように、猛禽類にも予防効果がある
水浴びでは、フクロウ自身の羽根についた病原菌を洗い流すことができる
水分摂取することによって口の中に付着した病原菌を洗い流す
水を飲むことで、病原菌が食道に流れ胃に入り、胃酸で死滅することもあれば
鼻に水が抜けてくしゃみをすることで付着した菌を洗い流すこともできる
感染予防の基本は鳥も人間も同じ

ウィルス菌感染症(新型コロナ、インフルエンザや風邪)の予防について | 症状と解説
大阪の病院 サイトより



感染症とは違うが食事で気をつけたいこと
・骨を砕く
特にうずらの骨は大きくて硬くて鋭利なので注意
臓器を傷つける可能性もある
・個体に合わせた大きさにする
小型フクロウでもひよこの頭を丸呑みできるほど口はでかいが万一喉に詰まらせた場合のことを考えると避けたい


病気に対する予防とは違うが、こちらの記事もフクロウの飼育で大切な内容だと思う
フクロウの飼育で大切なこと - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


気をつけていても早く亡くなってしまう場合もあるし
何も気をつけなくてもピンピンしている個体もいる
私は、エコーを半年の命で死なせてしまったという負い目もあり、可能な限りリスクは除きたいと思い色々考えて行っている
ただ、上にあげたことを常にやり続けているかと言われると、正直徹底できていない時もある
意識してずっとやり続けるって難しい、、、、、
習慣化できるまで、何度も読み返しながら、実践していきたいと思っている


これからも続けていきたい




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