足の傷についての振り返り　フクロウの病気

2020/12/06 12:44

現時点でまだ赤みは若干残っているものの、
着脱式アンクレットが伸びて傷んできて限界に達したので交換した。

今回足の怪我は3つのことが重なった。
・足裏の傷の発見
・脚全体の赤み(内出血のような感じ)
・アンクレットによる擦り切れ

赤みが出てからは着脱式のアンクレットを装着して繋留生活で3週間ほど様子を見ていた。
赤みは10日目あたりから引いてきた印象を持ったが、
3日目あたりからアンクレットによる擦り傷が目立つようになり、
大きなかさぶたができたが、2週間目あたりから徐々になくなっていった。

フクロウの足の傷の経過〜オナガフクロウ〜

今回の治療を通して振り返って思ったことを書いていく。

①足は清潔に
消毒に使うものとして、マキロンやAP水、ヨーチン、保護のためのワセリンなどを教えてもらった。
気になる方もいると思うのでまずは成分から。
〇マキロン

〇AP水(中性電解水)
次亜塩素酸
(動物病院でもらった)

〇ヨーチン
海外製のヨーチンを教えてもらったが、買えないので使っていない。
どうやら抗生物質も入っているらしい。
日本で市販されているヨーチンの成分。
日局ヨウ素3.0w/v%含有。
添加物としてヨウ化カリウム及びエタノールを含有する。
使う時は水で薄めるらしい。

〇ワセリン
石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製。
要するに油。
乾燥しないように膜を張る、保護目的。

マキロンやヨーチンは少量といえどエタノールが気になる。
どの動物も身体をきれいにするためなめたり噛んだりする。
口に含んでも大丈夫か心配ではある。
使うかは各々の考え方次第。
少量な上、アルコールはすぐに気化するのであまり残ることはないとも思う。

動物病院では一般的に軟膏を処方されることが多いそうだ。
怪我をしたとき応急処置として家にある上記の物を代用し、病院に連れて行って処方してもらうという流れもいいが。
それを嫌がる動物病院もあるので考えもの。

ネットで動物が怪我した時の失敗談として
クイックストップを使ってしまったという記事があった。
クイックストップは止血剤として爪など切り血が出た時に使われるが、
血管を焼く止血なので、爪以外に使っても意味がないし痛いだけ。
知らなくて人間にも使ったってという記事も見て痛かっただろうな、、って想像した。

②アンクレットは切らないでもよかったかも
もちろん治療の方針として、最も悪くなった時のことを想定してアンクレットを切ることは間違っていないと思う。
ただ、腫れもひどくなかったので、傷を清潔にしておけば、繋留生活でも大丈夫だったと思う。
放鳥生活をすることによる新たな怪我のリスクの方が怖いと思った。
放鳥時のリスク↓
風呂場生活終了〜放鳥生活の良かった点と悪い点〜 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
アンクレットを外さなくても良いというのは、先生以外にも相談し、傷を見てもらったから言えることで、素人判断で誰にも相談せずに放置するのは良くないだろう。

③足の傷は長い目で治療していく
特にアンクレットの擦れによる傷は、アンクレット装着したばかりのフクロウに最もおきやすい。
エコちゃんの過去の写真を見ると、イギリスから日本に渡ってきたときの写真、アンクレットを装着していなかった。

9月25日来日してすぐ装着したのかもしれない。
だからアンクレットが噛まれぼろぼろになっていたし、毛も生えていなかったのだろう。
アンクレット再装着して3週間経過したが、環境に慣れて落ち着いたおかげか噛む時間が短くなった。
繋留場所から飛び立とうとすることも減った。
こういう風にして適応していくのだと分かった。
どうしても、擦れ傷はフクロウが繋留に慣れない限り防ぎようのない怪我である。
擦れるのが嫌だからアンクレットを外しても、またアンクレットをつけると擦れる。
長い目で、傷ついても清潔にすることを第一に、耐えていく必要があるんだと分かった。

追記　2022.9 ふと考えたこと
もし今、エコちゃんの足を治療するとしたら
ゲージでの飼育も試みようと思っただろう。

<総活>
怪我すると怖いし不安である。
適切な知識を持つ人に相談しながら、経過を追っていくことが大切だと分かった。
生後1年がフクロウにとってケガや病気など起こりやすく不安定な時期ではないかと思っている。
換羽期に入ったので今後も色々なことが心配だ。

改めて固定式のアンクレットを装着した。
人間の靴擦れのような感じで新たな傷ができる可能性がある。
観察をし、足元を清潔にしていきたい。

換羽期に入ったようなので合わせて脚の毛が生えてくることが期待できる。
よく見るとうっすら生えていることが確認できた。