今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

フクロウの嘔吐・吐き戻し2 (食事過多 未消化) 季節による体重・食事量の変化 数字に捉われないように

情けない話だが、先日投稿した後も、ふぐちゃんは嘔吐を繰り返した
フクロウの嘔吐・吐き戻し(未消化のペリット 食べ過ぎによる消化不良) ふぐちゃん - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜


8月13日2時半に最後の吐き戻しをして3週間経過
落ち着いたので、反省のためここにまとめておく



7/31から始まり、8月上旬、繰り返し吐き戻しがあった(約4日に1回)
嘔吐後は食欲がないため、少量から食事を開始していたが(大体1日15g)
2、3日目にバーンと40gに食上げし、その時はなんとか大丈夫だが、
4日目には消化器が悲鳴を上げて吐くということを繰り返してしまった
以前の投稿でたくさん食べると危険と振り返っていたのに、体重が落ちて心配で、食欲もあるからとついついあげたことが原因(反省を活かしていない愚かな私、、、)


8月13日 2:30 嘔吐
この日にお世話になっている方に連絡し、助言をいただきながら食上げすることにした
まず、1日目は21g
その後、細かく朝夕に分けてg数を指定していただき、少しずつ量を増やして行った
現在のベスト食事量は35g前後(上は40gまで) 体重は235g前後(1回目の嘔吐時は261g)

嘔吐後8末月までの食事量と体重


自分だけでは考えつかなかった食上げ方法だった
多分、私だったら4日目くらいには、40gにあげてしまっている
本当に慎重に慎重に、体重の増減を見ながらの食上げ
アドバイスをしてくださったラパーチェさん 
いつもありがとうございます



何度も嘔吐が続いた時は、過食による消化不良以外の原因を想像した
食中毒?内臓疾患?休日の日に嘔吐が多いから(土日や夏季長期休暇中)人間が家にいることによるストレス?気圧の変化??(雨が降ってる日や台風の日の嘔吐が多かった)など
食中毒や内臓疾患については、嘔吐物や便の状態から、自分でも違うと思っており、
便の写真をラパーチェさんにみていただき、可能性は低そうだと言われた
(それらの疾患の時は本当に異常な便らしい)
人間によるストレス、天気によるものについては、時期が重なって、たまたまだろう
原因は、「食べ過ぎ、食上げ方法の失敗」


8/13吐き戻し時点で、病院の予約を入れていつでも行けるようにはしていたが、
調子も良くなり、ペリットや糞も良いのでこのまま経過観察した



先日投稿した記事
ふぐちゃんをお迎えしてからの体重と食事量の変化〜フクロウの食事〜 オナガフクロウの消化器官の特徴を考察 - 今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜
ここで、集めたデータをもとに分析をしていたが、結果、的外れな分析だったのかもしれない
フクロウ飼育初心者は、まず記録というのは大切だと思う
ただ、数字ばかりに囚われてはいけないなと思った
図鑑にあるオナガフクロウの体重は215g-400g
お迎え初日のふぐちゃんの体重は、277gだった(3月15日)
肉食あてはパンパンなので、太り過ぎも良くないので少し食事量を減らして体重を落とし、
ふぐちゃんはメスなので、少し重めだろうと考え、空腹時255gが理想だと想定していた
嘔吐が続いた時は、その体重に早く戻れるようにと、
万全じゃない身体に40gの食事を与えていた
今回の一連の流れで229gまで体重が落ちて心配になったが
現状235gくらいが、夏体重なのではないかという結論に至った
(ラパーチェさんが数日分の便の状態と食事量体重を見て導き出した体重)
肉食あて的には少し痩せている感じがするが、23-27度の室温である我が家ではそこまで脂肪は必要としないのだろう
ふぐちゃんが野生下で住む環境は-20℃〜15℃の世界なのだから
(日頃の運動のおかげか最近胸筋が付いてきて、同体重ながら肉食あてが少し厚くなっているのを感じる)


数字にとらわれることは多い
例えば、食事量は体重の10%が理想ですよと案内された飼い主さんが、
毎日同じ量を用意して食べさせていたら、餓死してしまったという話を聞いたことがある
食事量は、季節によってムラがあって当然である
一般的に寒い時期は多く食べ、暑い時期は少ない
同じことは体重にも言えるだろう 
暑い時期は少し体重を落とし、寒い時期は脂肪を蓄え太ろうとする


まだまだわからないことだらけ
まずは1年一緒に過ごして、色々なデータをとっていこうと思う
夏用冬用の体重、適切な食事量を見つけていきたい
おそらく冬になったら寒さに備えて脂肪をつけたいのでもう少し体重が重くなると思う
年に数回体調チェックも兼ねてフクロウカフェへ連れていっている
涼しくなったらまた遊びに行こう


ふぐちゃんの食事に関するトラブルはお迎え当初にもあった
あもちゃんだったら飲み込めるくらいのサイズの肉を食べてもらった時、喉に詰まらせて苦しそうにしたことがあった
この後から、小さくカットするようにしている

フクロウ飼育反省動画 食事 〜喉に詰まる 食べ過ぎ〜 オナガフクロウ
最近は食べ慣れてきたので問題なく飲み込める


総括
◯吐き戻し後の食事量は少しずつ増やして行く
食事は少量から始め、1日2回食で、日に日に摂取量を2−5gずつ増やし、慎重に体重と食事量を測って与えること
当然、普段の食事量よりも少ないから体重は減少してしまうが、すぐに栄養不良で亡くなることはない
最低限の食事量を設定し少しずつ量を上げて行く
食事に関しては、消化しやすいように最初の頃ひよこにしていたが、うずらでも問題なかった
(今回はうずら肉を与えながら食上げしていった)
切り方をいつもより小さめにし、消化しやすくなるように努めた


◯吐き戻しの原因は沢山
ふぐちゃんの場合は、食べ過ぎが原因だったが、全てのフクロウに当てはまるわけではない
・食後の移動(車や電車に乗るなど)
・餌の状態が悪い(食中毒かも)
・温度の急激な変化、気圧の変化
・ストレス(環境の変化や場所が変わった時など)
・内臓疾患

などなど
内臓機能が悪くなっている可能性がある場合は、病院に早急にいく必要があるだろう
食中毒や内臓疾患の場合、嘔吐物・便の状態が明らかに違うようだ
ふぐちゃんの場合、食事過多による吐き戻しは食後6、7時間に起こり、ペリットのように丸まって肉片が出てきた
少し消化液が含まれるので黒く見えるが、赤色の肉片が目立つ
便は少し下痢気味にはなるが、少しずつ通常便に戻る
(もしくは胃の中に何もないので、白色の尿酸だけの便になる)
ぐったりとした感じはなく、通常通りの行動をしていたので、病気ではなさそうだなぁと観察を続けていた
ただ、1人で観察を続けていくことは、必ずしもいいとは限らない
できることなら、動画や写真などに記録し、誰か信頼できる人に相談するべきだろう


◯夏用冬用の適切な体重を考える
年間通して一定のフクロウもいると思うが、種類によっては増減しやすいフクロウもいるだろう
あもちゃんは、年間体重が一定タイプ(5−10gの体重変動はある) 
自身で食事量を調整でき、食べたくない時のサインがわかりやすいのでその通りにご飯をあげる
ふぐちゃんにもサインがあるのでそれを見逃さないようにしたいが、食べたい欲の方が強いのでついつい食べすぎになってしまう、注意が必要


ただ、メスとオスでも違いがある
繁殖時期はメスはよく食べ体重が増える
また、夏場でも換羽期は食事量も体重も増える傾向にある


ペット全般、食事が健康に一番関係している
食べさせすぎると人間で言う生活習慣病になる可能性もある
適切な体型を維持するために、肉食あての確認と、年間を通しての体重の変化の記録をすることが大切だなと思う


◯今自分がやっている飼育方法が正しいと思い込まない
あもちゃんをお迎えして1年9ヶ月、色々と飼育方法を変えていった
自分で考えたものもあれば、アドバイスをもらって変えたものもある
今のやり方が一番だとは思わないようにする
ただ、病院、フクロウカフェそれぞれやり方が違い、言うことも違う
自分のフクロウにどれが当てはまるのか、しっかり考えて方法を探すべきだろう
何か問題が起こった時、まず自分の飼育方法を見直すこと


色々まとめてきたけど今回私が一番自分に言い聞かせたいことは
「オナガフクロウ 小さく、細かく、食べさせ過ぎず」 
これからも試行錯誤しながら一緒に暮らしていこうと思う




ふぐちゃんの食べ方の変化〜オナガフクロウ〜


お迎え当初の動画
緊張もあってか食欲がなく、すぐポロポロお肉を落としていた
吐き戻し後、消化機能の調子が優れないと、このように食べたいけど、喉を通らないという行動が見られる
また、この行動は日常でも、「ご飯もうこれ以上いらないよ」のサインともなる


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